【感想・ネタバレ】この世からすべての「ムダ」が消えたなら 資源・食品・お金・時間まで浪費される世界を読み解くのレビュー

あらすじ

誰もが「ムダ」を嫌うのに、どうして世界は「ムダ」であふれているのか?
資源・食品・お金・時間まで、世界にあふれるやっかいな問題を読み解く鍵は「ムダ」にあった!

・レジ袋の有料化には効果があるのか?
・リサイクルするorしない、どちらがエコな選択なのか?
・地産地消で本当にコストを減らせるのか?

良かれと思った行動がムダを生み、ムダにしか見えないものが価値を生む。
私たちがより良い世界で生きるための、正しい「ムダ」の知識を授けます。

■ ■ ■

初めは、ムダとはどういうものかを学ぶ本にするつもりでいた。
だが著者ふたりがそれ以上に興味をそそられたのは、ムダがなかったら世界がどんな姿になるかを考えることである。
これっぽっちのムダも存在しない世界。紙ゴミも出なければフードロスもない。時間もムダにならず、優れた頭脳や人の命が空しく失われることもない。
(……)探究の旅に読者をいざなうことで、なぜムダが生じるのかを理解してもらうとともに、ムダのない世界がどういうものかを思いえがいてもらうことを目指している。
(「はじめに ムダのない世界に向けて」より)

■ ■ ■

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なんかムダな時間過ごしちゃったなーと思うことが続いたときに、思わず手に取ってみた本。

いわゆる時間やお金の面だけでなく、一方では良いと認識されているリサイクルのことまで、ありとあらゆる場面での「ムダ」について書かれていた。

結論、万人にとってのムダってないんだな、と。
一方向から見れば効率的に見えることでも、逆方向から見ればムダではないことであったり、そもそもムダとそうではないことの厳密な境界線を引くのも難しい、というのが分かったかな。

リサイクルとかも、もちろんするに越したことはないのだろうけど、結果的にリサイクルしたことによる発生するプラスのエネルギーはムダではないのかと考え出したらキリがないと思うと、そこまで自分を追い詰めなくてもいいのかなと。

「あームダだった!」でネガティブに終わる自分が多かったけど、「いや、実はそうでもなくない?」と少しだけプラスに考えられるようになった本ではあったかな。

あとは著書外国人だと、やはり文化や背景違うからどんなにいい訳者さんでも理解が難しい部分もあった。
今後本選びの際に気をつけたい。

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2024年11月12日

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