【感想・ネタバレ】おんびんたれの禍夢のレビュー

あらすじ

時は明治。
岡山から上京したばかりの若き怪奇小説家・光金晴之介は、
世界探検家を自称する豪傑・春日野力人の、冒険記のゴーストライターを務めることになる。
馬来半島、泰、緬甸、印度。
亜細亜中から送られてくる力人の体験談は、
おぞましい憎しみと叫び、そして不可解な謎に満ちたものだった。
晴之介は同居人の美しい少女・楠子とともに、複雑怪奇な謎を解き明かしていくが――。
忌まわしき故郷の「キバコ」の記憶、海を越え日常を浸食する異界の住民。
そして襲い来る、言葉を失うほどの恐怖とは。
『ぼっけえ、きょうてえ』を超える、驚愕のホラーミステリ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

甲斐性なしの文筆家、光金晴之介が受けた世界探検冒険記のゴーストライターの依頼。
現地から送られてくる体験談は奇怪で血なまぐさい男女の愛憎に色めいて…怖く艶っぽい悪い夢に迷いこんでいるような感覚に陥る。
時折挟まれる晴之介の故郷岡山の記憶の住人みっちゃんと晴之介が異様に恐れる「キバコ」とは何なのか、曖昧なままで終わるのかとあきらめていたら、最後に種明かしが用意されていて現実の禍夢最高潮。
美しい同居人の楠子はひたすら魅惑的な人で終わって安心した。
読後のこのクラクラする酩酊感が岩井志麻子ワールドの証。

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2024年11月09日

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