【感想・ネタバレ】あっという間にお金はなくなるから 「足りない病」の原因と治し方のレビュー

あらすじ

『いくら貯金があれば安心なのか分からない』
『節約しようとするとストレスがたまる』
『周りが自分よりお金を持っている気がして焦る』
『投資は気になるけど、減るのが怖くて動けない』
『老後が不安。でも何から始めればいいか分からない』

そんな「お金のモヤモヤ」、抱えていませんか。

お金は、ないと困るもの。
でも、際限なく欲しいわけではない。
節約しすぎの人生も味気ないし、欲望のままも虚しい。
「お金ですべては買えない」
それはわかってる。
でも、当然「ないよりあったほうがいい」。
溺れたくないけど、少しは浸からなきゃ干からびる。
適切な距離感を保つのが難しい、やっかいな存在。
それがお金。
じゃ、具体的にどうしたらいいの?

このテーマに挑むのは、
「主観で語らず、統計で語る」
業界では知る人ぞ知る、稀代のデータサイエンティスト。

お金に振り回されるのはイヤ。
でも、ないことに振り回されるのは、もっとイヤ。
じゃあ、どれくらいあれば「十分」と言えるのか?
どこまでいけば「満たされる」と感じられるのか?

これは節約の本でも、投資の本でもありません。
かといって「心を磨くのが人生(キリッ)」みたいな説教くさい本でもない。
“お金の不安”をデータと心理の両面から見つめ、
「足りない病」の原因と治し方、を教えてくれる、
まったく新しいお金の本ができました!

第1章 「お金の不安」への4つの生理反応
第2章 世界にひそむ「お金の三大不安」とは
第3章 あなたの内に眠る9つの「資本」を掘り起こす
第4章 相乗効果を生む「自分資本」の育て方
第5章 「怖いけれど大丈夫」と思える勇気を持つ

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Posted by ブクログ

お金だけに頼らない生き方を学べます。
お金以外の資本を10個(8+1+1)あげて、それらを同時に育てることで、将来のリスクと可能性を分散出来るとのこと。
前著よりさらに読みやすく、著者の魅力的なエピソードや言葉がちりばめられていて良かったです。

私に足りないのは社会資本かなと思ったので、まずは誰かに会うことを積極的にしていきます。
もう既に持っている資本に気付かされたことも大きかったです。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

◆ お金の三大不安
① 結局、老後資金はいくら必要なのか
② どんなときに金融トラブルに巻き込まれるのか
③ 投資にはどんなリスクがあるのか

◆あなたを支える10の資本(8+1+1資本)
■基本の8資本
1. 金融資本(Financial Capital)
預貯金・株式・不動産など。経済的な安定と選択肢を生む力。
2. 物的資本(Physical Capital)
衣食住、道具、テクノロジー。暮らしを支える物理的な基盤。
3. 健康資本(Health Capital)
体力・睡眠・栄養。すべての活動を支える生命の土台。
4. 心理的資本(Psychological Capital)
希望・自己効力感・楽観性・レジリエンス。心がくじけても立ち上がる、内なる推進力。
5. 社会関係資本(Social Capital)
循類・つながり・評判・ネットワーク。支え合いと機会を生み出す関係の方。
6. 人的資本(Human Capital)
スキル・知識・経験。学び続けることで磨かれる実践の力。
7. 自然資本(Natural Capital)
水・空気・光・緑などの自然環境。創造性と健康を育む大地の恵み。
8. 文化・教養資本 (Cultural Capital)
芸術・思想・礼節・美意識。人の深みと感性を育てる内面的な資本。
■ +1A 時間資本(Time Capital)
一日24時間(万人共通)。失うと再生不可能な資本。
■ + 1B 顕示資本(Conspicuous Capital)
地位・薦書き・ブランドなど。社会の中で自分の存在を“見せる”資本。

◆自分株式会社のMCM3ステップ
① 安定した「土台」をつくる
・健康資本:規則正しい生活、適度な運動、睡眠などで体調を整える
・心理的資本:過剰なストレスを避ける、ストレス耐性をつける
・金融資本:最低限の生活肪衛資金(生活費の数カ月分)を確保
・物的資本:健康が脅かされない衣食住の確保
②「成長ドライバー」を育てる
・人的資本:仕事や副業に使えるスキル、専門性を身につける
・社会関係資本:頼れる仲間がいるコミュニティに所属する。信頼を得る
③応用・統合フェーズに入る
・自然資本:自然とのつながりを持ち、心身の回復力を高める
・文化・教養資本:教養や芸術を通じて視野を広げる

◆ 投資理論に学ぶ5つのメンタルモデル
①分散「同じかごに盛らない」
②長期「揺れながら、らせんを昇る」
③ 積立「継続すると複利が働く」
④ ココアサテライト「土台を守りつ
つ攻める」
⑤ リバランス「今の自分に、ちょうどいい配分とは」

◆ 分散を成果につなげるステップ
①必要ラインをまず満たす
健康・心理・金融といった基盤的な資本を「最低限崩れない水準」に整えること。
②優先順位と順序をつける
都市開発のように、まずインフラ(基盤)を整え、そのうえで成長ドライバーとなる資本に投資していく。
③相乗効果を狙う
一つの行動で複数の資本を同時に伸ばす選択をする。
例:勉強会に参加することで知識(人的資本)、人脈(社会関係資本)、自信(心理的資本)が同時に得られる。
④コアサテライトの戦略を取る
必ず守るべき「コア資本」を中心に据え、余力を「サテライト資本」に分散投下する。

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2026年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お金というよりは生き方の本。


・自立とは誰にも依存しないことではなく、依存先を一つにしないこと

・人生という数十年の超長期ゲームで、金融資本(お金)だけを増やすことに一極集中するのは極めて危険。
 知識やスキル(人的資本)、健康な心身(健康資本)、自由に使える時間(時間資本)、良好な人間関係(社会関係資本)

・成功はアートだが、失敗は科学である

・人間のあらゆる行動の動機は「安心を得たい」という欲求であると、DIOが言っている。

・不安は、将来起こるかもしれないはっきりしない脅威に対する恐れである。

・人間がお金やキャリアにまつわる不安やストレスには①Fight/Flight(戦うor逃げる)②Freeze(固まる、思考停止)③Explore(なんとかなりそう)④Drift(どうもできない、ダラダラ)のどれかをとる。
動けない人は、
①脅威が見えていて対応できる
②脅威が見えていて対応できないと思う
③脅威が見えていないが対応できる
④脅威が見えていなくて対応できないと思う
という反応になりつつ、主体的に動ける自分になりたいと思ってる。

動ける人は①と③のみを状況を切り替えながら動く。
これは、自分なりの支え(安全基地)があるからできる。客観的なものはお金やスキルなどの言葉や数値で説明できるもの。主観的なものは「できる気がする」という自己効力感など数値化難しいもの。

億万長者は「無意識に繰り返している意思決定の習慣」がある。その決定は呼吸のように自然とおこなわれている。

小さな節約を日々意識し続けることは、脳に大きな負担を与える。決断疲れ。

・「脅威が見えていないから不安」が続くと、脳は警戒モードを維持して疲れる。「何が不安なのか」を言語化して数字で把握すればいい。

・日本人は不確実性を極端に嫌う。成果を出せないことを「恥」と結び付けて失敗を過剰に恐れる。挑戦を避けるというデメリットあり。
 ただ、日本人は長期志向が高い。粘り強く努力できる。
 つまり、「不安を具体化して見える化」すれば日本人は安心して粘り強く努力できる。

・ウォーレン・バフェットのルール。第一のルールは絶対に損をしないこと。第二のルールは、第一のルールを決して忘れないこと。
「何をすれば儲かるか」を考えるのではなく、「何をすると損をするのか」を抑える。
①市場のタイミングを狙う
②一点集中で投資する
③手数料や税金の見落とし
④短期的な視点に陥る
など。まあ、平たく端的に
①インデックス投資で
②長期保有して
③上がっても下がっても定期的に積み立てる
のが効率的。

・世界を理解して判断や行動するときに使う頭の中の地図を「メンタルモデル」と言う。同じ状況で人によって行動が違う。分散・長期・積立・コアサテライト・リバランス。

・人の幸福度は遺伝が50%で経済状況・健康レベル・容姿などの生活環境が10%で残り40%は意図的な行動で説明ができる。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

私が最も強く感じたのは、「いくつかの資産運用のテクニックを学んだ」ということではなく、普段は見過ごしがちで、あるいは意識的に避けている事実に直面せざるを得なかったことです──つまり、金欠は帳簿上の数字の問題ではなく、構造的な生活状態や心理的パターンの問題である、ということです。

この本の力強さは、「お金が足りない」ということを単純に「努力不足」「浪費癖」「知識不足」として片付けていないところにあります。むしろ、一層一層に分解して「なぜお金は突然消えるのか」を考察しています──収入構造の不安定さ、時間の過度な分割、未来のリスクの過小評価、さらには自己認識や価値観のズレまで。読むうちに、多くの人は単に貯金方法を知らないのではなく、生活そのものが貯金できないように設計されていることに気づかされます。

印象的だったのは、金欠が人を「短期的生存モード」に追い込むという視点です。穴を埋め、緊急対応し、今月を乗り切ることに追われていると、思考は自然に短期的になり、判断も歪みやすくなります。それは人が非合理的だからではなく、資源の不足自体が認知の余地を圧縮してしまうのです。この点にはある種の優しい残酷さがあります──なぜ金欠の人ほど、表面的には「より悪い」お金の選択をしてしまうのかが理解できるのです。

「解決策」として本書が提示するのは万能の公式ではなく、まずお金に対する理解の立ち位置を再構築することの重要性です。お金は報酬でも恥でもなく、安全の唯一の源でもありません。あくまで流動する道具です。生活構造自体が不均衡であれば、家計簿や節約だけでは、せいぜい崩壊を先延ばしにするに過ぎません。この指摘は甘くはなく、真の変化には時間がかかり、人生の触れたくない部分──働き方、人間関係の境界線、リスクへの態度、そして「自分はもう少し良く生きる価値があるのか」といった微妙で鋭い問題──に手をつける必要があることを意味しています。

読み進めると、むしろ「治った」軽さはなく、鏡を見せられたような沈黙が残ります。過去の偶然と思っていた財務上の困難が、どれほど長期的に積み重なった結果かを振り返り、真に怖いのはお金が瞬間的に消えることではなく、私たちがその消失に慣れ、それを常態として受け入れてしまっていることだと気づきます。

総じて、この本は読んですぐに金持ちになれる本ではありません。しかし正直に指摘してくれます──「お金が足りない背後の生活ロジック」を処理しなければ、どんな方法も鎮痛剤に過ぎない、と。それは冷静で非難しない対話のようなもので、金銭の問題が問いかけているのは、より根本的な問題──あなたの今の生活は、本当に望む未来を支えられるか──なのだと気づかせてくれます。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

『あっという間にお金はなくなる』は、一見するとお金の本のようですが、実際には
人生を構成するさまざまな“資本”への分散投資を勧める一冊だと感じました。

著者は、金銭的資本だけに依存することのリスクを指摘し、
株式投資の分散の考え方を人生全体に広げ、
金融・健康・人間関係・時間・文化など、多様な資本をバランスよく育てることの重要性を説いています。

つまり、
「お金を増やす方法」ではなく、
「人生全体のポートフォリオを最適化する視点」を与えてくれる本でした。
どれか一つが欠けても他が支える構造をつくるという考え方が印象的です。

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2026年01月12日

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