あらすじ
転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。優等生の澪は、クラスになじめない要に気を遣ってこわごわ話しかけ徐々に距離を縮めるものの、唐突に返ってきた要のリアクションは「今日、家に行っていい?」だった――。この転校生は何かがおかしい。身の危険を感じた澪は憧れの先輩、神原一太に助けを求めるが――。学校で、会社で、団地で、身の周りにいるちょっとおかしな人。みんなの調子を狂わせるような、人の心に悪意を吹き込むような。それはひょっとしたら「闇ハラ=闇ハラスメント」かもしれない。「あの一家」が来ると、みんながおかしくなり、人が死ぬ。だから、闇は「祓わなくては」ならない――。辻村深月が満を持して解き放つ、本格長編ホラーミステリ!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
まさに辻村さんの真骨頂って感じで面白かった。
この本に限らず、人の闇をこれだけ表現できる辻村さんの素晴らしさ。しかもすごい変わった人とかじゃなくて、どこにでもすぐ側にあって、でも意外とそこまで目を向けていないような心の少しだけ奥の所。
ホラーだけど、人のサイコパス的な部分じゃなくて、だれでも何かのきっかけで生まれる黒い部分。
読むたび実感する、辻村さんの作品大好きです。
Posted by ブクログ
ホラーは普段苦手で読まないけど、著者は辻村深月さんだし、『闇ハラ』って何だ?という好奇心から手に取った。日常で時々遭遇するもやっとする人や出来事、それが人ならざるものによる仕業であったなら…。文中の嫌な出来事が「あるある」「わかる」と共感できるものであるが故に、展開にはぞくっとさせられた。ただ、途中の満足度が高かっただけに、最終話にちょっとだけ物足りなさを感じてしまった。映画化が決定しているとのことで、映像ではこの辺も補完されるのかも。でも映画は多分怖くて見れない…笑