あらすじ
城壁都市バルディウム、ここはどこかの薄暗い部屋。
少年・ノーマンは拘束されていた。
どうやら俺はこれから尋問されるらしい。
語るのは、感情を力に換える異能者《アンロウ》について。
そして、『涙花』『魔犬』『宝石』『妖精』。名を冠した4人の美しき少女とバケモノに立ち向かった想い出。
「とっとと倒して、ノーマン君。帰ってイチャイチャしましょう」
「……いや、君にも頑張ってほしいんだけど?」
全くやる気のない最強で最凶な彼女たちの欲望を満たし、街で起こる怪事件を秘密裏に処理すること。
これこそが俺の真なる使命――――のはずだった。
だが、いまや俺はバルディウムを混乱に陥れた大罪人。
魔法も、奇跡も、幻想も。この街では許されないようだ。
でも、希望はある。どうしてかって?
――この〈告白〉を聞けばわかるさ。
第30回電撃小説大賞最終選考会に波紋を呼んだ、異色の伝奇×追想録。
ラスト、世界の均衡を揺るがす少年の或る〈告白〉とは――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いきなり、最初に尋問から始まり、ヒロインが4人、そして、アンロウ、その一人、1人1人との異色の伝奇×追想録から始まります。 一つ一つが単体でストーリーを読み進めていく後にそれが一つの形として、彩っていく、ヒロインは4人、彼女たちはなぜ、事件に関わっていくのか、その謎と、なぜ?に散りばめられた、伏線の数々、そして、怒涛の展開での伏線の回収、ここがここにつながっていくのかと一気に回収されて行く物語に息つく暇がありませんでした。ヒロイン1人1人が個性があり、そして、愛がある。考え方も1人1人違っていて、それを読んでいるだけでも、楽しかったです。かなり面白くて私は好きなタイプの作品でした。
めっちゃオモロい
文章構成がとにかく好みですね。ミステリアスな雰囲気も、少女たちとノーマンの距離感も絶妙にいい感じ!!!これは推します。
Posted by ブクログ
著者初読。城壁都市バルディウムで精神の不安定さからまるで魔法のような異能に目覚め、バケモノ「アンロウ」になってしまった4人の女の子と、「アンロウ」を研究する組織「カルテシウス」に所属するエージェントのノーマン・ヘイミッシュの物語。プロローグで同じ組織に属するジム・アダムワースから審問を受けるノーマン。4人の女の子たちの紹介エピソードが入りそれぞれがどういう性格のキャラクターなのかハッキリ区別出来たところで物語は終盤へ。終盤では若干グロいシーンもあったけど大変面白かったです。続きもぜひ読みたいと思います
いやはや何とも評価し辛い作品ですね。
ブリステン国の城塞都市バルディウム、そこは古く高い城壁に封じられた街。
そこは≪アンロウ≫と呼ばれるバケモノが出現する街。
そんな街に1年半前に来たノーマン・ヘイミッシュは、彼の姉・スフィアが支部長を務める組織カルテシウスで、警察の手に負えないアンロウによる犯罪に対処していた。
その方法は、彼と共にある4人のアンロウ『使役ではなく、理解と共存』の関係にあるからこそ出来る対応。
しかし軍事転用したい輩からすると…。
色々と裏設定がありそうですが、5人の絡みの物語導入部だけを見た感…