作品一覧

  • バケモノのきみに告ぐ、
    4.7
    1~2巻770~814円 (税込)
     城壁都市バルディウム、ここはどこかの薄暗い部屋。  少年・ノーマンは拘束されていた。  どうやら俺はこれから尋問されるらしい。  語るのは、感情を力に換える異能者《アンロウ》について。  そして、『涙花』『魔犬』『宝石』『妖精』。名を冠した4人の美しき少女とバケモノに立ち向かった想い出。 「とっとと倒して、ノーマン君。帰ってイチャイチャしましょう」 「……いや、君にも頑張ってほしいんだけど?」  全くやる気のない最強で最凶な彼女たちの欲望を満たし、街で起こる怪事件を秘密裏に処理すること。  これこそが俺の真なる使命――――のはずだった。  だが、いまや俺はバルディウムを混乱に陥れた大罪人。  魔法も、奇跡も、幻想も。この街では許されないようだ。  でも、希望はある。どうしてかって?  ――この〈告白〉を聞けばわかるさ。  第30回電撃小説大賞最終選考会に波紋を呼んだ、異色の伝奇×追想録。  ラスト、世界の均衡を揺るがす少年の或る〈告白〉とは――。

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