【感想・ネタバレ】家族解散まで千キロメートルのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これは……ミステリなの?人間ドラマなの?
はたまたロードムービー的成長譚なの?
読んでる最中どうしても決めたがってる自分に
気づいてハッとさせられましたね。
終盤、これまでの浅倉さん作品を考えると、
伏線回収に物足りなさを感じるかもしれないな…
と思ったのも束の間。
最後の「いえ」を読んで、
直前の「この物語の中に、しっかりと、存在していた」で
あ……………………………
気づいてしまってから鳥肌ものでした。
もう一度読まねばならない使命感。
評価が低い方、このトリック気づいていないのでは………?
めちゃくちゃ作り込まれた一冊ですよ。
浅倉秋成さん、読めば読むほど好きになる。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あなたは何人家族?
家族って何?
どうして浮気をしてはいけないの?

山梨にあるボロボロの住居
かろうじて家族の体裁を保っていた喜佐家
子ども達の結婚を機に、家族は外身も中身も解体・解散する手筈だった。
1月1日に集まった面々が倉庫で見つけたのは、青森にある神社のご神体。数日前の引越見積の時にはなかったこの大きな代物、誰がー?
誰もが前科持ちの父による仕業だと決めつけ、憤り、「日付が変わる前に返却されればお咎めなし」という宮司の言葉を信じて…山梨から青森まで陸路で運ぶことになった周・惣太郎・母・あすな婚約者の賢人。あすなと惣太郎妻の珠理は不在の父を見つけ出して合流する流れに。
しかし道中で周は気づく。かつて倉庫で浮気の現場を家族全員に発見された父は、その後に取り付けられた南京錠の番号を知らない。倉庫を開ける手段がないのにご神体を搬入するのは不可能だ。


ご神体騒動が全体の2/3ページで収束し、この後は何がと思っていたら家族の定義の話に。ちょっとしたミステリー要素もありながら、描きたかったのはここかぁと最後まで一気読みしてしまった。
勿体ない、2日で読んでしまった!でも面白かった!
落ち着いてもう一度読もう。
勢いのまま読んでいても、ちょっとずつ散りばめられた違和感に気づけたり気づけなかったり。浅倉作品やっぱり面白いな。
どなたかあの家の間取り図作ってくださいw

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「六人の嘘つきな大学生」や「俺ではない炎上」が好きで、新刊楽しみにしていました。
正直今作よりも、前作の方が好みでした。

他の方の感想を読んで、最後の方で、「父の一人称は『父さん』だった。」という箇所があり、さらに父は家、周は車の絵を描いたというエピソードで、「くるま」の章は周視点、「いえ」の章は実は父視点だったのか!?と思った。

ただ、周の考えに途中から共感できなくて、なんでそれで婚約者と実家に住むことにするんだろう?と思ってしまった。そして一度一緒に住むと決めたのに、また解散することにするのも、あんまりついて行けなかった…。

ラストの結婚式二次会のクイズは、「家族解散まで5メートル」という章だから、きっと周と婚約者も家族解散になってしまうんだろうか…。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中までドタバタのロードムービーのようで、しかも真相は?誰がご神体を盗んだの?とハラハラドキドキしながら読めて面白かった。
宮司さんの言動にしっくりこないなとは思いつつ、真相にたどり着いたのかもと思ったら、ここからまだ転回するのかー!

家族の間でも全てさらけ出せる訳じゃなく隠したいこともあるだろう
家族とはこういうもの、夫婦とはこういうものという固定観念は結構強力だと思う。ここから抜け出すのは、そんなに簡単じゃない。
それに気付かせるための一手としては、なかなかに強引な手だなあ。

周と咲穂の結婚式の最後、モヤモヤした。
どちらかは読者に任せるやり方?
家族解散して、それぞれすっきり幸せな方向に向かったのかと思わせといて…。
周のトラウマは、隠したまま結婚したら必ず波乱があるよね。咲穂が気の毒。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何だかくすっと笑えるところもあったりしておもしろく読んだ。
終盤の展開にはびっくりしたけど、最後なんだか切なかったなあ。
清々しく解散したけど、お父さんがなんだか不憫に感じた。

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2024年04月19日

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