【感想・ネタバレ】センス・オブ・何だあ? ― 感じて育つ ―のレビュー

あらすじ

季節の変化は匂いでわかるし、料理のできあがる過程は音の変化で楽しめる。感性の描写が得意な著者・三宮麻由子さんの文には身の回りの様々な情報を全身で感じ取るヒントがちりばめられていて、感じることの楽しさが伝わってきます。本書のタイトルは『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン著)へのオマージュが込められています。「知ること」は「感じること」の半分も重要ではない。お子さんと一緒に感じることを楽しんでください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

センスオブワンダーをもじった著書。「ワンダー」=「感じる」ことと、「何だあ」と疑問をもつことを大切にしようというメッセージを、目の見えない著者ならでは具体例を通して描いていく。

裸足で足の裏の感覚を楽しんだり、音で「地図」を描いたり、匂いで季節が進んでいくかんじを掴んだりと、視覚以外の感覚をフルに働かせて豊かな世界を楽しんでいる著者の姿が印象的だった。

何も見えない「シーンレス」な世界に比べて、感覚を働かせて周囲を豊かに感じることができる世界を「シーンフル」な世界と著者は呼んでいる。この「シーンフル」な世界を生きることの幸せを細やかに描いている。

この本を読むと、目の見える自分がいかに「シーンレス」な世界に生きていたのかということを感じさせられる。仕事の生産性を上げることとか、自分の能力を高めることとかばかり考えていたなあと、反省した。仕事のことや、自分の向上心を休ませて、自然と溶け込む時をもちたいなあと思った。

紡に味合わせてあげたい世界も「シーンフル」な世界で、世界を「シーンフル」に捉えていくことのできる感性を育ててあげたいと思った。

この本は小学校高学年くらいから読めるし、子どもたちにも読んでほしい。けれども、各章の最後の文章が子をもつ親に向けて書いてあるために、子ども自身が読むと「自分に向けて書かれていない」と感じてしまうかもしれない。そこが惜しい点。読者を意識して書くことはよいけれど、それを明示してしまうと、その読者層以外は排除されたような感覚になってしまうんだなということに気づいた。

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2023年11月22日

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