あらすじ
伊勢と出雲、ヤマトタケル、天皇陵古墳……『古事記』と『日本書紀』は歴史であると同時に物語だ。遺跡発掘による史料を加え考古学的な検証スタイルを確立した「古代学」の第一人者が日本古代史を読み直す。
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Posted by ブクログ
記紀には神話的な"物語"が多くあり、また古代であるにも関わらず、100歳を超える寿命を持つ天皇がいたりして、編者たちの創造とみられるケースがあるが、現在の地名や社寺名にまつわる記述があり、それには隠された史実があるのだろう。何しろ世界唯一の万世一系の天皇家の生まれや歴史が載っている歴史書。時には面白く、時には壮絶で悲惨さを感じることが出来るのだ。
本書で興味が惹けたのは、神武天皇(イワレ彦)とその妻たち、神功皇后と後継争い、そして越のクニからヤマトに入った継体天皇だ。
この時期パワーバランスが北九州から大和に移る時代であり、歴史の大きな転換点だったように感じる。
特に難波(大阪)、大和(奈良)、そして宇治・山城・樟葉・枚方など、まさに地元の名前が歴史の舞台として説明され、この地域が歴史的に重要な地域だったのがうかがえた。また地域の名前の由来も非常に勉強になった。