あらすじ
代々剣の職業を授かってきた名家の長男クリスは、天恵の儀で【農民】の職業を授かったことにより家から追放されてしまう。絶望のさなか、固有スキル毒耐性に特別な力が秘められていることが判明し!?
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単行本化待ってたやつ、やっぱり槍やり直しの漫画家さんは絵がキレイで読みやすい。
ストーリーはテンプレの追放された不遇スキルのお貴族坊ちゃんの成り上がりモノ。
1巻目では、スキル偏重なクソ家族ヒデェ、森の潜伏野生生活(野営未満)がかなりの惨状、街に出て人並み生活始めるとこで仲間になる浮浪孤児男女と仲良くなるあたりまで。
農民とかって、お貴族様からはヒエラルキー下層に割り振られるけど、肉体労働も頭脳労働もめっちゃ必要な万能必須職種だからなー、細かいことちゃんと詰めていける人なら最強もいけそうよね。
これは主人公の話では無い。
これはよくある“なろう系主人公《えいゆう》”の様に『無能に見えて実は強いスキル』だった。
なんてことも無い、本当にただの“農民”の職業を授かってしまっただけの青年のお話し。
(自身の持つスキル、【毒無効】が限定的とは言え一応良スキルなだけ)
ただ、『本人が努力した結果、普通の農民よりは強いだけ』な、【敵《ヴィラン》側のお話し】です。
この物語りの主人公は元々、
母親が病弱な弟にかかりきりだったので愛情を受けられなかった上に、
農民を授かったせいで家の繁栄に利用出来るからと言う理由で目をかけていた父親からも見捨てられ、
母親の愛を独占してたクセに父親からは目にかけられなかったからと逆恨みをしてくる弟には殺されかけたが故に利己的になっており決して善性ではありませんしね。
相手はチート主人公の如く【剣聖を授かりし勇者】のクズ弟。
そんな主人公《えいゆう》に抗おうとする敵側である“最弱《ヴィラン》”の、愉快じゃない復習の物語りでした。
現状で3巻までありますがそこまで読んでも正直スカッとはしません。
劇的な変化も無ければ本命との戦いもありません。
ただただ地道に少しづつ強くなっていくタイプの話です。