あらすじ
殺人事件の現場になった賃貸マンション。退去者が相次ぎ困った大家は、住むことで瑕疵を軽減してくれる「瑕疵借り」の藤崎を頼る。そんな藤崎のもとを、犬を捜しているという秋枝が訪ねてくる。事件で殺された男と愛犬の失踪――真相に気づき、犬を見つけ出した藤崎は、程なく別の依頼である戸建てに赴く。家主はなんと、先日知り合った秋枝だった。思わぬ展開に戸惑いながらも藤崎はその“奇妙な戸建て”に入居する……。
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Posted by ブクログ
犬好きの優しい新人大家さん秋枝の本性が瑕疵借りによって真相に迫る。隣人達が狂気で認知症の老人で真実を言っていないという先入観。それを最後ば瑕疵借り藤崎が解決する。完全に騙されました
Posted by ブクログ
瑕疵借りの主人公か奇妙な戸建てに住む話。
前みたいに短編かと思ったら違った。最初のマンションでの話が最終的に深く結びついてる真相。
最後の終わりは呆気ない。解説にもあったけど最後の一文が切ない。
主人公のバックボーンや心情とか前より描かれててより深く知れた。
間取り図見るの好きだからこういう話大好き。笑
普通に家のメンテナンスとか補修系の事は勉強になるやつ。
犯人の動機は本当に理解出来ないけど何も言えねえ。
周りの高齢者が典型的な老害ばっかりだと思ってたらほぼ真実を語ってた。
今作は捜査、探索パートが多かったりで普通のミステリ寄りだった。
藤崎は瑕疵が失くなったらどうするのかな。
Posted by ブクログ
一気読み!今回も面白かった!主人公藤崎の過去が明らかになる。前作は集合住宅がメインだったけど、今回の舞台は一軒家。もう誰が善人で誰が悪人かわからない展開でハラハラドキドキで読む手が止まらなかった。とりあえず分かることは、新しいシリーズが始まるのだろうという事。というか、私自身が期待してるだけ(笑。松岡先生、続編お願いしまーす!
“瑕疵”という言葉と意味を
初めて知りました。
タイトル及びサブタイトルを見て「変な家」以外にも間取りミステリ作品があるんだ!!!と感動しました(笑)
藤崎さんが秋枝さんと同居することになり、床下と屋根裏を調べるシーンが特に怖くてゾワゾワしました。床下の調査中は漆黒の闇と窮屈さで、さすがの藤崎さんも呼吸が荒くなる気持ちと、屋根裏の調査では、太い柱の影から誰かが出て来るんじゃないか、という心配が湧く気持ちもよくわかります。
そして、ラストに近づくほど、ますます不気味さを増していく近隣住民たち。
「結末は一体どうなるのだろう…?」という思いが常にありましたが、まさかまさかの展開に!!!
2作めを読み終えた今、シリーズ3作めが出ることを心より切望しています!!!笑