あらすじ
第二次世界大戦下の「絶滅収容所」アウシュヴィッツで、生き延びるため同胞に鑑識番号を刺青し名前を奪う役目を引き受けたユダヤ人の男。彼はある日、その列に並んでいた女性に恋をした。「必ず生きて、この地獄を出よう」と心を決め、あまりに残酷な状況下で自らもあらゆる非人間性に直面しながら、その中でささやかな人間性と尊厳を守り抜くために重ねた苦闘と愛の物語。実在のタトゥー係の証言をもとに書き上げられ2018年に刊行された原書は、全世界350万部のヒット作となった。
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Posted by ブクログ
1日で、一気に読んでしまった。
収容されたユダヤ人が他の収容された人々にタトゥーを彫る。そんな中ある女の子にタトゥーを入れた際、一目惚れしてしまう。わかるのは彼女の収容番号だけ。
語弊を招く表現かもしれないが、こんなにひどい状況で、そんなドラマティックなことある?という始まり。
手が止まらなかった理由は、ナチスドイツ関連の本や映画はラストが悲しいものが多いが、この本は希望が見え隠れし、どうなるのか本当に結末がわからなかったから。
本の最後に写真が載っており、実話?!と驚いたものの実話をもとにしたフィクションとのこと。
それでも描写はかなりリアルだし、そもそも人類史上最悪の、決して繰り返してはいけない事実がベースということを改めて実感した。
ひどいことをしたドイツ軍、と思いきや(間違いではないが)収容されたユダヤ人と意外とコミュニケーション取ったり、人間味溢れる部分も垣間見られた。実際そうだったんだろうな。
Posted by ブクログ
「おまえは本当にネコじゃないのか?」p234
と言うバレツキの台詞に強く同意したくなる。
主人公・ラリは強制収容所で死をちらつかせながら強制労働させられるという根本的な不運はあるものの、その中でも恋人を作れるほどだいぶ恵まれた環境で過ごしており、ドイツ語を含む多言語が理解できるという芸に身を救われた感が強い。
特に序盤にて、チフスを発症するも友人が自らの命と引き換えに救われて、他の居合わせた面々もそのバトンを受け取ってラリを秘密裏に看病しており、実話を元に脚色しているにしても、強運である。