あらすじ
皇位をめぐって嵯峨天皇と争乱を繰り広げた平城天皇。宮中で殺人事件を起こし廃位となった陽成天皇。神器を見ようとするなど、異常な振る舞いが多かった冷泉天皇。色好みで奇矯な行動が目立つ花山天皇――。こうした天皇たちの奇行と暴虐に彩られた説話、そして「狂気」に秘められた知られざる真実とは。平安王朝の皇統の謎と錯綜する政治状況を丁寧にひもとき、正史では語られてこなかった皇位継承の光と影を明らかにする。
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Posted by ブクログ
「栄花物語」を読んでみたいと思っていたらこの本の中に沢山でていて、嬉しかったが・・・。
平城天皇、陽成天皇、冷泉天皇、花山天皇
この4人の若い皇統の天皇様は、成し遂げたかったこともできず、貴族の権力者から皇位継承を狙わられて 「暴虐や狂気」に仕立てられる。
正当な皇統を、嘘で歪曲し天皇を退位させられる。
この本は、古文書を照らし合わせることで、
史実はどうだったのか?が 書かれています。
まだ若い少年・青年期に精神疾患を患っているように古文書に残され、上皇として長い時間過ごされた。歴史を歪曲され後世に読みつがれてきたなんて たまらないですね。
王統が断絶しかけたときに、越後から大男迹王を探しだして前皇統の王女と結婚させた時など随分と年月をかけたことなど、疑わしいな?と思った。しかも後にその名を継体天皇として、そのままの天皇のお名前だったので笑ってしまった。 「本当の系統なのかな?」と怪しく感じたことを思い出した。
おそらく、それも史実ではないのだろうな、と思う。
歴史好きな人には是非読んでみて欲しいですね。
Posted by ブクログ
大河ドラマ「光る君へ」が終わると世の中からは平安ブームが去った感がありますが
私は相変わらずこの時代の本を読み続けています。倉本さんは「光る君へ」の
時代考証を担当されていたこともあり、著書も何冊も読んでいますが、
今回は【狂人】の烙印を押されてしまい、現在に至る平安を生きた4人の天皇に
ついての考察です。「光る君へ」にも登場した花山天皇とその父親の冷泉天皇に
ついては知識がありましたが、平城・陽成天皇は名前こそ聞いたことはあっても
なぜ【狂人】扱いされているのかまでは知らなかったので、とても興味深く
読み進めることができました。
Posted by ブクログ
著者は、京都ローカルのニュース番組のなかで、大河ドラマの掘り下げた解説をしているのを見て知ったお名前。内容はなんとなく想像がついていたけれど、こうしてまとめて読めるのはありがたい。物語や説話に基づいて、それが史実であるかのように専門家に解説されてきたのは、本当に困る…と思った。この本にしても、そんなに断定していいのかな?と思う部分はある。史料にどう書き記されているか、そこからどう解釈できるか、解釈の確からしさをどう判定するか。