あらすじ
「児童精神科の病棟看護師」として、児童精神科に入院する子どもたちと誰よりも長く接している著者。
子どもとつねに一緒にいる立場だからこそわかる、子どもの心の傷つきやすさと、傷ついてしまったあとの影響の大きさ―。
「大人の不機嫌が子どもをいい子にさせる」「叱っても意味がないわけ」「子どもへの怒りの背景は過度な期待?」など、親なら心当たりのある内容にくわえ、自傷行為や自殺願望にどう対処するかといった重めのテーマまで対応。親(大人)自身の心の守り方も掲載。
「おすしさいこうかよ」が子どもと接するときのキーワードです!
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⬛︎自分も救われた
仕事、育児、家事で余裕がなく、子どもが少しでも言うことを聞かないと怒鳴ってしまう。そんな自分に危機感を覚え、接し方のヒントがあればと購入しました。総じて感じたことは「子どもの気持ちを受け止め、1人の人間として尊重すること」の大事さでした。分かっているつもりで分かっていなかったのだと痛感しました。
また、全編通して「自分自身を労うこと」の大切さも問いています。前半の方にあった「子どもが笑うのは安心しているから。子どもを笑わせられたら、安心できる環境を作っている自分のことも褒めてあげてほしい」という言葉には、ハッとしました。自分も褒めていいのか、と。その後の内容も、子どもではなく自分を労う視点での、不意打ちな言葉が多く最後の方は泣きながら読んでいました。
子どもとの接し方の考え方を見直せるだけでなく、自分自身も救われる本です。
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色々な事情を抱える子どものケアをする仕事で、色々悩んだり自己嫌悪に陥っている時に出会いました。
本当に読んでよかったです。
子どもの人生は自分のものではなく、そこに関わる1人に過ぎないと思えると色々と見えてくるものがあると感じました。
Posted by ブクログ
この本の素晴らしいところは、読者の育児の仕方や子どもとの関わり方を否定するのではなく、試行錯誤しながら子どもと懸命に関わろうとする私たちをまず認めてくれる。
そして、より良いアプローチ方法や心構えを提示してくれる。なかなか読む勇気が出ない方にも、ぜひ手に取ってほしい。
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産まれたばかりの子向けではないけど、とっても参考になった。すんごい量のメモをしたw
理想通りの子育てを完璧にすることや、後悔を一つもしないことも絶対に無理だけど、
少しでも、ほんの少しだけでも家族の関係が良くなるようには努力したいし、その努力が自分と子どもの成長に繋がるといいなと思った!
Posted by ブクログ
子供を育てる親として読んでいて良かったと思える本です。
どのような心持ちで子供と向き合えばいいか、そのヒントがそこかしこに散らばっております。
何度も読み返して子育てを楽しもうと思います!
Posted by ブクログ
本書も時々読み返したい。「おすしさいこうかよ」=「おびやかさない、すぐ助言しない、叱責しない、最後まで話を聞く、意向を軽視しない、子どもが使う言葉を使う、疑わず一旦信じる、感情を否定しない、余計な一言を言わない」。最後の余計な一言、よく言ってる。すぐに全部出来なくても、少しずつ意識していきたい。応援より肯定する、も納得。最近の悩みであるチャレンジ精神の薄さについては、与えすぎていたのだろうか。やってみてできないからやらないはまた違う気がする。とにかく子どもの話をよく聴くこと。子どものSOSに気づくために、参考になる。
Posted by ブクログ
とても優しいことばで書かれていて、受け入れやすい内容。自分が子どもだった頃、大人に対してこんなことを考えていたな、と思い出しながら読んだ。子育てに悩んだ時に読み直したい。
Posted by ブクログ
実用的な内容だった。
子どもとの接し方、「こうした方がいい」のは分かってはいるけれど、なかなか実践するのは難しい。
読んでいて「こんなこと自分には無理だな」「言えないな」と思うこともあったけれど、ひとつの選択肢として頭の片隅にあるだけでも違うと思った。
子どもをおびやかさず、おどかさず、支配せず…自分が求める答えを聞こうとしない(そんなニュアンス)というのは個人的にすごく刺さった。
私は子どもの気持ちを聞くふりをして、自分の聞きたい答えを言わせようとしていただけだったのだと自覚させられた。
Posted by ブクログ
長男との悩みがあり読破。
親の不機嫌が悪い意味でいい子の子供を作ることなど、色々と内容に腹落ちする一方、中々心を保ち、辛抱強く接することが難しい。時たま立ち戻りない一冊。
Posted by ブクログ
X(Twitter)で度々発信されているこど看さんの著作ということで拝読。
子どもの心を守る大人の接し方について書かれた本で、勉強になった。
柔らかい文章で一つ一つの項目が短い文章でまとめられているため、頭にすぐ入ってきた。
子どもへの敬意の部分や、『大人の不機嫌は子どもをいい子にさせる』といった耳の痛い話が盛りだくさん。日々の中、丁寧に接することが出来ない事もあるけれど、今1度この本を読んで初心に帰りたいなと思う。
Posted by ブクログ
子どもと関わって
子どもを見てきた看護師である
著者の経験から
5つの章70の
子どもの心を守り、ケアする方法が書かれている
chapter1
子どもが「安心感、自己肯定感」をもつためには
chapter2
「話す」より実は大事な「聞く、見守る」
chapter3
子どもとのコミュニケーショをおざなりにしないで
chapter4
子どものこころをまもるためにしっておきたいこと
chapter5
大人のこころだって守らないといけない
たとえば
chapter2-No.19より
子どもがよく使う言葉は「多義語」かもしれない
子どもから何度も発される
「イヤだ」「めんどくさい」「もういい」「死にたい」には、私たち大人が想像するよりももっと多くの意味が含まれていることや
chapter4-No.55
「子どもを変えるぞ!」より「子どもを守るぞ!」
と思う
↓
子どもの「こうなりたい」を尊重して守り抜く!
など
何気ない日常生活のやりとりが一番重要、
大人が子どもを尊重していないことに問題がある?と
気づかされる
※子どもと関わる合言葉
「おすしさいこうかよ」
お→おびやかさない
す→すぐに助言しない
し→叱責しない
さ→最後まで話を聞く
い→意向を軽視しない
こ→子どもが使う言葉を使う
う→疑わずにいったん信じる
か→感情を否定しない
よ→余計な一言を言わない
(うーん!大人にも使えるわ)
親も自分を褒めて労り、
休み上手になることや
大人も子どもも未熟だから
失敗だってするよー
という気持ちを持ちながら
生活していくのが大事だ
としみじみ感じた
子育て中の母親、父親の方に
パラパラっと気になるところだけでも
読んで欲しいな
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本屋で手に取ってみて、私普段これ結構言っちゃってる!とショックを受け、相手を子供と限定せず対人間傷つきやすい心の守り方を知るつもりで読みました。人の気持ちを考えるのが苦手なのでこれからの他者理解、声掛けに大いに参考になりそうです。
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子ども達の言葉や行動に一喜一憂。毎日振り回されっぱなしで本当は大切にしたい子どもの気持ちや自分の気持ちもわからなくなるような慌しい生活をしています。そんな中でお守りになる大切な一冊です。
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とても親しみやすく読みやすい本だった。頭に入れて、これから子と接するときに気をつけていきたいな。そして、それと同時に世界から傷つく子が一人でも減ってほしい。
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こどもとかかわる合言葉
「おすしさいこうかよ」
▽できないことよりできることに目を向ける
▽ルールを守れないならルールの方を変える
▽「頑張る方法」より「逃げる方法」を教える
などなど、短いトピックの中に参考になることがたくさん。子供への接し方が書かれている本ですが、大人との接し方でも参考になることがたくさんあります。
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3歳の長女がいい子すぎる(言う事聞きすぎる)(特に私に対して)のを気になっていたのだが、「大人の不機嫌は子どもをいい子にする」でこれじゃん!と思って泣けてきた(;_;)
子どもワーッと叱責などしないようにぐっと堪えると、ついつい不機嫌な感じになってしまう…。これ直すの精神的いりすぎるし育児まじ育自すぎる(;_;)
筆者には気づかせてくださってありがとうの感謝でいっぱいです。
他にも子どもを笑わせる、失敗談話す、【お寿司最高かよ】など取り入れたい内容が盛り沢山だった。
Posted by ブクログ
子どもとの関わりで大切な考え方は概ね書いてある印象で、悩む親にとって大いに参考になるだろう。子どもだけでなく、最後の章で「大人のこころを守る」ことについても書いてある点がとても良かった。親だって皆頑張っているので、そこは認めるとともに、虚勢を張らずありのままを子どもに見せて良いのだ、と肩の荷が下りた気がした。
Posted by ブクログ
短くやさしい言葉で、傷ついた子どもに関わる際に気をつけることがまとめられています。親自身も大事にすることが、子どもをは大事にすることに繋がるという指摘にハッとしました。
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仕事で使えるかと読み出したが、多分育児の方が活用できると思った。イライラしてわざと嫌味を言ってしまう時があるので、我慢ポイントを貯めてちょっといいアイスを食べる時に目一杯自分自身を褒めるを実践したい。
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読みやすく、著者の人柄が伝わってくる温かな文体。
帯の「大人の不機嫌は、子どもを無理やりいい子にさせる?!」というコピーにドキリとして購入。
私は父の毒親性に侵されているところがあるので、そうなりたくない一心で読んだ。
心が疲れている時でも、抵抗なくスっと読めると思う。小さい子どもから、中学・高校と大きくなっても参考になると思う
Posted by ブクログ
具体的な声かけが載っていて役立ちそう。
それはそうだよね、わかっちゃいるけど、という話。
親への労いも書いてあり、大きな字で読みやすいので、疲れた時にパラパラ眺めるだけでもいいと思う。
Posted by ブクログ
・子どもの話は絡まった糸をほどくように、丁寧に最後まで聴く
→大人のように起承転結、流暢に話せるわけではない。結論を急いだり、勝手に要点をまとめたり、こちらが聞きたいことを先回りして引き出すのは暴挙
・こどもの言葉は多義語かもしれない
→「イヤだ!」の一言にも、宿題を忘れて怒られるのが怖い、忘れた自分にイライラ、どうしたらいいんだろうなどいろんな気持ちが混ざっているケースが多い
Posted by ブクログ
オーディブルにて
▪️子供を笑わせる
子供が笑っているとき安心感も与えられている
(バンジージャンプするときにお笑い芸人にネタを披露されても笑えない。笑えるというのは安心しているということ)
▪️子供のために何ができるかより子供のために何をしないか
▪️大人が子供の言いたいことを先に聞く
▪️子供の話を聞くときは絡まった紐をほどくようにゆっくりと丁寧に
(とりあえずひっぱると固く結び目ができてしまって余計にほどきにくくなる)
▪️子供のSOSのサイン
増える、減る、強くなる、弱くなる
▪️傷ついて成長するのは筋肉だけ
大切なのはあなたがどう育ってきたのかではなく、その子がどう育っていきたいのか。
その子らしい育ちを支えること。
Posted by ブクログ
ミニブログまとめって感じで、散発的で頭に残りにくい内容だった。お寿司最高かよ、のように覚えやすいフレーズでの展開は良かったけど、その点は出落ち感があった。
ただ、一つ一つの文章単位が短いことは、育児をしていて忙しい人には一つだけ読む、といった細切れ読みができるということでもあるので、いい部分もありそう。
この本を読んで自分の行動変容に繋げるのは結構難しく感じるので、お寿司最高かよだけ覚えて帰るのがいいかなという感じ。
文章の柔らかさからは女性が筆者かなと思ったけど、実際男性だったので驚いたし、さすが児童と接している頻度が高いだけあるなと思う。