あらすじ
夢のどん底から生徒を救う革新の教師物語!
ビートたけし氏、ケンドーコバヤシ氏、かまいたち山内健司氏、吉川きっちょむ氏絶賛!テレビ・ラジオなど各メディアで超話題!!
「あきらめても試合は終わらない。人生は続く。」
かつて、迸る程のピアノの才能を持つ木下という青年がいた。
高梨は無自覚にも、「ピアニストになる」という自らの夢を木下に託し、音大進学を強く勧めるが・・・
高梨を“夢なし”に変えた過去が遂に明らかに。
一方現在、プロ棋士を目指す正太郎に残された時間は1年を切っていた。だがその時、正太郎はタバコをくわえパチンコ屋にいた。
夢に近づくことは幸いか、それとも--
葛藤と決断の“棋士編”完結、後悔と懺悔の “高梨過去編”完全収録、そして新章“結婚編”開幕の第5集!!
夢は、呪いです。
元キャリアコンサルタントで高校の進路相談を担当する教師・高梨は、そのあまりにもリアリスト的な姿勢から「夢なし先生」と呼ばれていた。夢なし先生から夢を否定されてもなお夢を追いかけた生徒たちの未来は……。
それぞれの生徒がそれぞれの夢を持つが、高梨先生は夢の大小に関係なくバサバサと切っていく。
そんなに否定しなくても…!とは思いつつ、知っている職業の暗く見えづらい部分を指摘していて、どの道を選んでも楽な道などないのだなと改めて思わされる。この社会でどう折り合いをつけてどのように自分らしく生きていけばいいのか、そのヒントが散りばめられた作品だ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
心に刺さる物語。
夢は光り輝いて見えるし、
人はそれを追い求めようとする。
だけど、そのリスク、その呪縛を知り
覚悟を決めて、その先へと進まなければならない。
時には諦めることも大事で、
なぜなら、人生は続いていくから。
生きていくという本質的なところと
生きがいという大事なことのジレンマ。
希望か、絶望か。
「うつ病は、好きなものから奪っていく」
という言葉が強すぎて
一瞬身動きできなかった。
大人からすると進路指導という
怖さと大切さがわかる。
こどもたちからすると
夢を追うことの怖さを知って
その覚悟が試される
とんでもない名作です。