あらすじ
夢のどん底から生徒を救う革新の教師物語!
ビートたけし氏、絶賛!!!!!
各メディアで取り上げられている、今読むべき超話題作!
「諦めます。将棋以外の全部。」
プロ棋士への最後の関門である三段リーグ、通称“鬼の棲家”に足を踏み入れた正太郎は連敗を喫するが、どこか他人事のようで悔しがらず、“勝つための将棋”を否定し、“自らの将棋”を貫いていた。
さらに正太郎は、将棋に費やす時間を増やすため、あまりにも“極端な選択”をする。
より過酷な進路を進もうとする正太郎に対し、高梨にできることは--
葛藤と決断の“棋士編”、佳境--!!
夢は、呪いです。
元キャリアコンサルタントで高校の進路相談を担当する教師・高梨は、そのあまりにもリアリスト的な姿勢から「夢なし先生」と呼ばれていた。夢なし先生から夢を否定されてもなお夢を追いかけた生徒たちの未来は……。
それぞれの生徒がそれぞれの夢を持つが、高梨先生は夢の大小に関係なくバサバサと切っていく。
そんなに否定しなくても…!とは思いつつ、知っている職業の暗く見えづらい部分を指摘していて、どの道を選んでも楽な道などないのだなと改めて思わされる。この社会でどう折り合いをつけてどのように自分らしく生きていけばいいのか、そのヒントが散りばめられた作品だ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分が理想とする夢を貫く決断
人から求められる夢に魂を売る決断
どちらを選択しようとも
心は疲弊し、失望する。
そして、本来の自分を見失い、いつの間にか壊れていく。
激しく共感する。
私自身がそうだったから。
葛藤し、疲弊し、消耗し、自分が
いつの間にか壊れてしまって、
もう元には戻らないところまでいってしまった経験。
執着せずに、手放すことを許し、
胸を張って逃げることを良しとしているこの作品は、
夢を否定するのではなく、
夢を追った結果どうなるかを深く理解していて、
今キラキラと夢を追いかけている若者を救い出す
希望の光となる素晴らしい作品と評したい。
続きも気になるので追いかけていきたい。