【感想・ネタバレ】娘がいじめをしていました【分冊版】 11のレビュー

あらすじ

【あらすじ】
中学時代にいじめられた経験を持つ赤木加奈子はある日、小学5年生の娘・愛が同級生の馬場小春をいじめていることを知り、家族で馬場家に謝罪に向かう。
加奈子たちの謝罪はその場では受け入れてもらえたものの、小春はその後、不登校になってしまう。
小春の母・千春は苦しむ娘を見て知り合いに相談するが、SNS上での匿名の告発をきっかけに、思いもよらない事態へと発展してしまうのだった──。
我が子への不信感、夫との意見の相違、SNSで巻き起こる炎上…様々な問題に翻弄される二つの家族。
自分の子供がいじめの当事者と知った時、「正しい対応」とは果たして何なのか?
いじめ問題を加害者家族、被害者家族双方の視点から描く、意欲的セミフィクション。
【「シリーズ 立ち行かないわたしたち」について】
「シリーズ 立ち行かないわたしたち」は、KADOKAWAコミックエッセイ編集部による、コミックエッセイとセミフィクションのシリーズです。本シリーズでは、思いもよらない出来事を経験したり、困難に直面したりと、ままならない日々を生きる人物の姿を、他人事ではなく「わたしたちの物語」として想像できるような作品を刊行します。見知らぬ誰かの日常であると同時に、いつか自分にも起こるかもしれない日常の物語を、ぜひお楽しみください。 分冊版第11弾。※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。

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匿名

ネタバレ 購入済み

傾聴と共感

愛ちゃんのお母さんが警察に話してくれて良かった。愛ちゃんはクラスのだれかに嫌われたくなくて、あるいはクラスで浮かないようにするために、いじめをしたことが明らかになった。やはり、子ども一人一人の話を聴くことから、始まるのだと思う。いじめは子どもに謝罪させたら終わりではない。そこからが始まりだ。解決した気になったり、解決したと大人は思い込んではいけない。少しずつでいいから、子どもに話しかけ、子どもの気持ちを受容し、共感してほしいと思う。子どもは質問攻めされたり、言葉で表現できないこともある。その場合は、「いつでも話してね」だけで終わらせないでほしい。子どもが自分から話すのは勇気のいることだから。大人が話す機会を作る。普段から子どもと何でも話せる雰囲気づくりをする。子どもが何も言えなくなったら、無理に言わせようとせずに、「今どんな気持ち?」とか簡単に答えられそうな質問をするか、子どもの表情からみてとれる感情(「悲しかったよね」など)を共感してほしい。そばにいて欲しいと子どもは思っている、分かってほしいと聴いてほしいと子どもは思っているからだ。まずは子どもの話をよく聴くことだ。普段から子どもが話せる雰囲気づくりや話す機会を大人が自分から作っていくことだ。なぜなら、子どもが自分から話すのはプラスのことが多いからだ。「私はあなたの味方だよ」「誰がなんと言おうと私はあなたを大切だと思っているよ」と繰り返し伝える。今回の作品では子どもの話をしっかり聴いている大人はいないように見受けられる。親は子どもの気持ちよりも問題を解決する方が先だと言っているように見える。担任もいじめが起きたら事前にどういう行動をするか決めていないと思われる。学校側がやけに対応が遅い。担任はおそらく子どもたちと信頼関係を築けていないのだろう。担任が子どもたちと信頼関係を築こうとしていないのだろう。だから守りますと口だけなように感じてしまう。大人は子どもから、この人は私の話を聴いてくれない人なんだと認定されたら、その後が難しくなる。いじめをしていようが、していまいが、SNSに顔写真を載せられ、拡散されるのは違法行為である。誰がこれを始めたのか、真相はいまだ謎だ。クラスの誰かなのか、最初にいじめられていた子どもの可能性もなくはないと思っている。

#タメになる #ダーク #共感する

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2024年01月16日

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