あらすじ
少しでも会話を避けたい二宮くんと、コミュ力強めの荻野目さん。ふたりきりの図書室は憂鬱な時間のはずだったのに、なぜか話が弾んでしまう。 恋愛マスター(!?)秋★枝による、コミュ力格差恋愛、開幕――!!
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ヲタク男子の心理に共感しかない
恐ろしさすら感じる程、ヲタク男子二宮の思考が理解、共感できてしまうのは喜ぶべき事なのか…
ひたすら理詰めで思考展開する二宮と天然陽キャで無自覚に会話を引き出す能力者(?)荻野目さんの放課後30分間の会話を軸に話が進んでいく学園ラブコメ(というか現状、ほぼ図書室ラブコメ)。
陰キャでうじうじ考え込む二宮と、陽キャな口調で自然に会話を進める荻野目さんとのやりとりが心地よい。この空気感で進んで行っていただきたいと願う。
裏カバー絵にもなっている110ページの、野球部と吹奏楽部の練習の音が聞こえてくる中で図書室のカーテンがたなびくシーンは印象深い。学生時代、放課後図書室に通った経験のある方なら心象風景として残っている絵ではないだろうか。
というか、このタイトル(↑)のレビューをわざわざ読んでいるような人なら買って後悔しないと思う。
絵柄の好みもあると思うので、とりあえず試し読み、もしくは無料分冊版を読んでみてください。
Posted by ブクログ
何処に遊びに行くわけでも何かイベントが起きるわけでもなく、図書室で30分間だけ行われるたった二人の会話を描いているだけの作品なのだけど、二宮と荻野目の会話がラブコメのツボを抑えたものになっているからメリハリの少ない展開だろうと楽しめる作品になっているね
クラスの一軍グループに属する荻野目、友達も居らず話すのが苦手な二宮
クラス内でも他の場所でも接点を持ちそうにも無い二人が図書委員として空間を共有しなければならなくなった。二宮は話の端緒すら見つけられないのに荻野目は次々話しかけてくる
それは次元を飛び越えてやってきた異星人のよう
別に二宮の方も彼女と話すのが嫌というわけではないから、ボールを投げられれば少ないポテンシャルをフル活用して返答しようとする。その拙い会話を荻野目は普通に楽しんでくれるのだから二宮としては堪らない
というかタイプが全く異なるからこそ、荻野目の方も二宮の返答を楽しんでいるフシが見られるんだよね
二宮は確かに会話が上手ではないけれど、深みを求めているわけでもない荻野目の会話に対して考えに考え抜いて返答する。それはきっと荻野目にとって想像を超えた返しだから彼女も二宮との会話を楽しめる
結果、図書室での生産性のない会話は二宮と荻野目に心地よい空間を与えるものになるわけだね
ただ、それはそれとして会話を引き出した上で楽しんでくれる荻野目の存在は二宮を魅了するものだから、彼女をあっという間に好きになっていく様は納得できるね
今は30分間の話し相手に過ぎない二宮。ゲームのフレンドコードを交換した事はこれから会話以外の面で彼らの交流が深まっていく展開も有り得るのかと期待させてくれるね