あらすじ
「キミには、私との婚姻を前向きに検討して貰いたい」
魔力相性が良い白魔法使い(将来の伴侶)をみつけるべくお見合いするも、平民出身の孤児であるため殿方から辞退が続く女黒騎士リィナ。そんな彼女が、次期宰相で伯爵家令息のヨシュアと契約結婚することに。
「この先、キミの初めてを私がたくさん贈るよ」
ぎこちないながらも好きという気持ちが日々育っていく不器用な二人。けれどそんな幸せな結婚生活も思わぬ形ですれ違いが起きてしまい――?
「私は何度も神に愛を誓うつもりはない、生涯をかけて一度きりだ」
これは二人が歩み寄ったり逃げ出したり仲直りしたりするラブロマンス。
感情タグBEST3
切ない…
悪意の塊が見えないところからぶつけられているよう。
中盤まで、どうしてこんなに虐げられなければいけないのか、平民でもこんなに魔獣退治をし命を懸けているのにまるで駒のように使い潰されようとしているのが悔しいし切ない思いで読んでました。
回りがなんと言おうと、どんな指令書が来ようと、大切な人とはキチンと言葉にして思いや気持ちを確認し合うべきだと、そうしておけばここまで辛いことにならなかったのではないかともどかしく思った。
ヨシュアがリィナのことをちゃんと好きでいてくれて嬉しかった。
ヒロインのリィナはただ国の政策に従い、黒騎士として懸命に任務をこなしていただけ。
なのに平民で孤児だからと貴族からいわれのない理不尽な扱いを受け、命までも狙われる。
でも偶然の積み重ねだけどいい人と巡り会えて結婚できて良かったねと思ったのもつかの間、
このヒーロー、しっかりしてそうで所々ポンコツ・・・。
宰相補佐なんでしょ?もっとやり手で周囲のこととか見てそうなのに、仕事面だけ優秀なのか、
ちょっと~っ!と思ったことが何度かあったせいで続きが気になり一気読み。
最後にはちゃんとリィナと二人で未来に向かっていけそうでほっとしました。
貴族社会の嫌な部分が存分に楽しめます。笑
有能なわりに鈍感・言葉足らずな点は大いに反省してほしいところだけど、最初から最後まで味方であり続けてくれた旦那さまはとっても素敵ですね。きっと心を入れ替えた今なら幸せな未来が描けるはず。
何というか
このお話の貴族って奴は。。。
ドナルドの妻、どんな心境?
ヨシュアの母と妹、ただの執事まで、どんだけ偉そうなのさ。
リィナの周りに居る上官は良い人たちだったけど、それも奇跡に近い。
そもそもヨシュアがあの家に育ったのに、リィナに偏見を持たなかったのが不思議。
クズな貴族どもに働かされて、死ぬ直前まで追い詰められて、それでも幸せを掴むシンデレラストーリー。
途中、無理がありすぎたけどw
いくら仕事が忙しくても、一年も一度も顔を合わせないって不自然だよ。
長期出張の合間に、一回も家に帰らなかったの?
荷物くらい取りに行くよね、普通。
遠征に行かなくなった筈の妻が家にいない事に気が付かないとか有り得ないわ。
あと、執事とメイドを嗜めなさいよ。
そいつらも貴族なの?
態度が悪すぎて笑えるレベル。
という突っ込みさえ入れなければ、不遇のヒロインが優秀で優しくてイケメンのヒーローに出会って幸せになる話、として楽しめるかな?