あらすじ
幸せを求める宿屋の下働きでΩのランティ。ある時、同僚が見窄らしい男を助けたら、後に騎士だとわかり玉の輿にのり、次は自分が騎士に見初められるのだと意気込む。
ある日、身なりは質素だが筋骨隆々な美丈夫・ガォルグを、身分を隠した騎士だと勘違いし、猛アプローチする。しかし結婚後にガォルグが正真正銘、木こりだと判明。だが前向きなランティは、「Ωでも幸せになれる」ことを証明するため、ガォルグと力を合わせて商売を始める。頑張り屋なランティに惹かれるガォルグだったが、何やら秘密があるようで…?
――これは努力家で真面目なΩが、勘違いから木こりと結婚して、幸せになるまでの物語。
【電子特別版】伊達きよ先生の書き下ろしショートストーリー「幸せになりたいオメガと、運命の番」を電子版だけに特別収録!
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Posted by ブクログ
逞しいオメガのランティと朴念仁なアルファのガォルグの初々しい恋模様が微笑ましい。
騎士だと思って嫁いだアルファが実は木こりだとわかって本人の前でむせび泣くランティが可哀相なのに笑ってしまった。
ランティの護衛役を頼まれていたのに、あっさり攫われそうになる道場主がぽんこつすぎる。
読後に嫌な気持ちを引き摺らず、癒されたいときに読むのによい。
逞しいオメガのお話
騎士団のいる世界観。うなじ噛みではなく、婚姻関係を交わすオメガバース。
玉の輿に乗った親友のオメガの様に、自身も玉の輿に乗りたいと切望しているオメガのランと、ランに熱烈に求婚されたアルファのガァルグのお話。
ランの根性にはかなり驚いた。
読んだら元気がもらえる
ランティの前向きさ、幸せに対する貪欲さ、真っ直ぐさ、彼の全てが愛おしくとても幸せな気持ちになりました!
恋心を自覚してからのランティも、最初から最後まで全部可愛い。
お相手のガォルグさん、彼の忍耐力のレベルが凄すぎた…。
最初から考えたら、かなりの長い道のりだったので、結ばれた時は想いが実ってほっとしました。
それだけランティのことを愛しているんだろうけど、それにしても凄い!笑
この二人の物語を読めて良かった。
伊達きよ先生らしい可愛いらしく素敵な作品。
タイトル詐欺か?と思いきや…
やっぱりオメガバは巣作りまで描いてほしいですよね!最高に可愛いかったです!
>「あれですよね。穴に棒を入れる」
爆笑! 生真面目攻め様と天然無自覚受け様ーーー! www
攻め様は、本当は騎士に戻りたかった。受け様は、攻め様の幸せを後押ししたかった。ホント善き哉〜。
冒頭から暫くは、受け様ってちょっとおいおいお前さん失礼にも程がある、でしたが、ここまで幸せになることに貪欲に突き抜けてると、中途半端では無い覚悟故に、また清々しいまでの現実主義故に、マルっと脱帽でした。それがとても佳き〜
攻め様が心から求めている幸せって何? とブレず内助の功をし続けた受け様。他方、受け様が貪欲に求める幸せって何かを実直に考え続けサポートした攻め様。互いを思い遣って佳き〜 なのですが… やはりコミュ不足… 苦笑。
両片思いのジレジレ感が思いの外長く… それって自分が傷つきたく無いヘタレ同士の(両)片思いだろーが、と攻め様も受け様もあまりのみっともなさに、途中叫びたくなりましたが…www