あらすじ
野球選手への道をあきらめ外資コンサルに就職した小野健一。持ち前の体力でハードな研修を乗り越え、プロジェクトを成功に導いた小野だったが、社長になるという夢を叶えるために、転職することを決意する。マーケティングを武器に様々な業界を渡り歩いてキャリアを積み上げていくなか、小野はどんな逆境でもビジネスを成功に導く方法を模索する――。チャレンジし続ける小野の姿に勇気をもらえる、著者渾身の経済小説!
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Posted by ブクログ
社会人として青二才の自分にとって、身分に関わらず多くの人のために実直にかつ、丁寧に奔走する主人公(先輩)の姿には感銘を受けた。
本作全体として、現代の仕事では利他的な部分が重視される、ということが強調されているように感じた。個人的にブルーボトルコーヒーの話は、利他という考えが同社社内全体に浸透していて、これまでの主人公の経験・価値観が全て集結しているところに快感を覚えた。
主人公の学生時代に構築された、素直で正義感のある性格が本作中の一貫した生き方の原点となっていて、そこには主人公を支える家族の影響が大きいと記されている。
やはり子供の時に刷り込まれる価値観が後の人生に与える影響は大きい。
その価値観を社会人人生の如何なる苦難に対峙した時にも崩すことのない主人公の屈強さが伝わってきた。
結局社会の中で、最初は小手先の技術力で評価されがちではあるが、最終的には人柄が物を言う、ということなのだろうか。
一言に纏めるには勿体なく、所々に今後社会人として自分も最大限奔走したいと思わせてくれる文章が隠れている、そんな作品であった。
Posted by ブクログ
面白かった
社会人として、お仕事小説は共感できる部分が多いためより楽しんで読めると思っている。
サクサク進むし困難はあってもしっかり解説して前へ進んでいくため、読みづらさもない。
明日からの仕事のモチベーションが少し上がること、仕事に対する自分の姿勢を見直す良い機会になるのではないだろうか
Posted by ブクログ
小野健一
一九六九年九月十三日生まれ。神奈川県立平塚江南高校に進学。軟式野球部で野球を続けた。横浜市立大学商学部を一九九二年三月に卒業。五月にアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。七年半勤め、マーケティングの能力が必須と考え、P&Gへ転職。リーバイ・ストラウスジャパンへ転職。
福田幸弘
小野と同じグループで一緒に内定が出た。
小野正秋
小野健一の父。工作機械の設計事務所を営んでいる。厳格。
貴志
健一の一歳下の弟。
和宏
健一の五歳下の弟。
優子
健一の母。大らかな性格。
荒木望
研修で小野と同じドベチーム。慶應義塾に幼稚舎から通っていたお坊ちゃん。
山瀬直樹
研修で小野と同じドベチーム。大学入学時に二浪し、さらに大学恩卒なのでほかのメンバーよりかなり年長。
宮田
東大卒で優秀。
浅倉奈緒
チューター。
土井雄一
製造業プロダクトグループ責任者。
杉野桂子
小野が当時付き合い始めた恋人。一九九四年三月二十六日に結婚。
藤岡貴之
費用管理担当。
山口
小野より一歳歳上。
寺本秀樹
小野と一緒にシカゴへ出向。京都大学出身。
跡部徹
富士ゼロックスのプロジェクトリーダー。社内で天才と呼ばれている。後に重役まで登りつめる。
原口
富士ゼロックスのプロジェクトの資金担当。
村上
富士ゼロックスのプロジェクトの資金担当。
加藤
富士ゼロックスのプロジェクトの物流担当。
健友
小野の息子。
乙武雅彦
P&Gの企業戦略担当。パンパース部門に異動。
衛藤
P&Gのディレクター。
東口譲治
P&Gのカレント部門のディレクター。
グレーロ
東口退社後に本社から出向してきたディレクター。
黒田裕一郎
P&Gの花形部署であるパンバース部門のディレクター。異動。
長谷部
小野の部下。乙武の右腕として仕事をまわしていった。
西岡
エグゼクティブサーチ会社、コーン・フェリー。
杉内和彦
リーバイスデザイナー部門トップ。
山本
リーバイ営業本部長。
ビビ・チョア
小野の上司でブランド事業本部長。フィリピン系アメリカ人。三十五歳。小柄で可愛らしい面立ち。
中谷慎太郎
リーバイスで小野の後継者。後に小野の相棒となる。
タガート
アジア本部副社長。
デイヴ
アジア本部社長。
高崎治雄
モルソン・クアーズ・ジャパン社長。
阿川裕子
モルソン・クアーズ・ジャパンブランドマネージャー。
先崎大輔
三十八歳。P&Gパンパース部門でアテンドを担当していたのを小野が自身のアシスタントとしてスカウトした。
アンドリュー・バルマス
ナガノトレーディング社長。
大林一郎
小野が採用したブランドマネージャー。
由佳
小野の長女。
石渡正一
ヘッドハンター。大手外資系のエグゼクティブサーチファームの取締役。
ケビン・ボウマン
米国本社のCFO。
岩崎愛
ブルーボトルコーヒージャパンの取締役。
遠藤秀一
ブルーボトルコーヒー店舗開発担当。
前川信也
京都店の店長を引き受ける。
宇月咲
ファイナンス担当。