【感想・ネタバレ】最後の祈りのレビュー

あらすじ

娘を殺した男がすぐ目の前にいる。贖罪や反省の思いなど微塵も窺えないふてぶてしい態度で。

東京に住む保阪宗佑は、娘を暴漢に殺された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。牧師である宗佑は、受刑者の精神的救済をする教誨師として犯人と対面できないかと模索する。今までは人を救うために祈ってきたのに、犯人を地獄へ突き落としたい。煩悶する宗佑と、罪の意識のかけらもない犯人。死刑執行の日が迫るなか、二人の対話が始まる。動機なき殺人の闇に迫る、重厚な人間ドラマの書き手・薬丸岳の新たな到達点。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

オーディブルにて

死刑の描写が生々しくてしんどすぎた。
関わる人たちの精神的負担がはんぱなくて、全部機械でオートメーション化できたらいいのにと思ってしまった。

石原の最期は被害者家族が望むようなものだったけど、保阪が最後の最後で許すと言ったのが少しもやもやした。
無理でしょ、許せるわけないじゃん
私だったら、自分が被害者の親だと言って絶望させると思う。
神に使える牧師ならではの気持ちなんだろうか。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間模様がすごくよかった。刑務官の人の心の動きなども丁寧に表現されていた。途中からマリアの描写が少なくなったのが残念。最後の言葉がないのか?!と思ったら、エピローグのオチも良かった!

0
2025年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

罪を悔い、死刑になりたくないと泣き叫びながら恐怖の真っ只中で死刑に処される。
大切な人を殺された者にとって、死刑に求めるものはこれですよね。

とても重いテーマですし、色々考えさせられたけれど、今ひとつ感情移入して読めなかったです。
そもそも、「悔い改めれば、罪は神に許される」というキリスト教の教えが私の中でしっくりこなくて。人には許されなくても、神様が許してくれるならいいの?神様に許されて天国に行けるならそれでいいの?そもそも、神様ってなんなんだろうな…

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2025年07月27日

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