あらすじ
夏休みが終われば、全て元通りになると思っていた。曖昧になったルールも、仙台さんとの距離も。なのに、彼女だけが未だに変で、「同じ大学受けたら?」なんて言いだす始末。そんなことを言われても、卒業後も一緒にいる理由はないし、彼女の将来に興味はない。そう、全く、少しも、私は興味ないのだ。
夏休みが終われば、進路の話になるのは自然なことだ。例えば宮城に、私と同じ大学への進学を提案してみたり。もちろん、宮城がそんな未来を考えていないことは知っている。それでももし、彼女が私と一緒の未来を少しでも考えてくれたら――そんなことを期待する私はやっぱりずるいのかもしれない。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
夏休み中にあった出来事により、何となくこれまで異なる二人の雰囲気が漂う今回です。いよいよ受験を意識して進学先をどうするかとか、二人の間に漂う「駆け引き」とさえ言えないやり取りの機微に心打ち抜かれますね。仙台も宮城も方向性は違えど、自分の心の許容量一杯に互いのことを考えすぎていて、そこからあふれたら二人ともどうなってしまうのかな、と思います。距離を詰めることに不器用すぎる二人の関係の行く末はいかなるものか。続編を楽しみにしています。