あらすじ
長い休みは憂鬱だ。一人でいることには慣れているけど、一人でいることが好きなわけじゃない。高校最後の夏休みは、みんな忙しい。仙台さんとだって、会うのは”放課後”だけというルールだ。なのに彼女は『家庭教師になってあげる』なんて提案してきて。……キスしたこと、気にしてるのは私だけなの?
つまらない。面白くない。キスしても何も変わらない宮城に、もうすぐ来る長い休みに、そう思う。だから、宮城に提案した。『休み中も宮城に会いたい』そう思っているのかは自分でもわからないし、距離を置くべきなのはわかっている。……でも、本当は彼女から返事が来ることを、私はたぶん期待している。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いやあ、なかなか殆うい展開になってきたなあ。
言ってしまえば百合話なわけだけど、別に相手のことがものすごく好きだから百合と言うわけではないところが逆に惹かれる。
仲が良いわけでも友達でもない。それなのに二人にはお互い相手を求めている。何処までなら許されるか、何処まで自分を受け入れてくれるか?それをどうしようもなく確かめたい気持ちがあるのだ。
つまりは互いにとって相手は唯一の存在なのだ。
明確だったルールが次第に曖昧になってなし崩し的に変化していく。踏みとどまっている壁は今にも崩れそうだ。
この先二人の関係はどうなっていくのだろう?
決定的な関係の変化が訪れるのかそれとも?
続きが気になる。