【感想・ネタバレ】死亡遊戯で飯を食う。6【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

私・幽鬼の前に現れたもう一人の私。
それは、常人離れした私の感覚が作り出した幻影だった。
彼女の言葉に導かれ、私は一回目のゲーム〈メイデンレース〉を思い出す。
今より単純だった当時の私は、ややこしい感情を抱くことなど、なかった。
あのときの自分に還れ――と幻影は私に迫り、襲いかかってくる。
幻ゆえにその攻撃を防ぐことはできず、反撃もすり抜けてしまう彼女への対抗策――それは〈ルール〉に従った〈ゲーム〉以外にありえないと考えた私は、全盲のプレイヤー・鈴々に連絡を取った……。
あるときはアスレチック場で。
またあるときは白い部屋で。
私と私は、死亡遊戯で飯を食う。【電子限定!書き下ろし特典つき】

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MF文庫Jライトノベル新人賞《優秀賞》受賞作!
前人未踏の連勝記録を目指す少女の生き様を描いたデスゲームもの。

裏社会でたびたび行われる平均生還率7割のデスゲーム。
なんとなく、漠然とそれに参加し、その賞金で生計を立てていた社会能力ゼロの少女・幽鬼(ユウキ)。
少女はとあるゲームに参加した際、志半ばで倒れた師匠の意思を継ぎ、未だ誰一人として到達したことのない99連勝を目指すこととなる──。

本作は幽鬼のドライで俯瞰した視点から淡々と描かれる、既存のデスゲームものとは一線を画すものとなっている。

過激なスプラッタ表現はほぼナシ、絶望や恐怖による感情の揺さぶり、パニック要素もほぼナシ。
そのような場面は読み手の想像に委ねる形でライトにしつつ、冗長にならない文章に仕上げられている。

また、プレイヤーは全て美少女であり、毎度異なるコプスレをしてゲームに参加となる点はいかにもラノベ的。
しかし、キャッキャウフフな要素には乏しく、大半の少女はあっけなく退場していく点は非ラノベ的。

人の死すらもあっさりと扱い、もはや無機質ともいえる程淡々としたその内容は、独特の緊張感を醸し出し、気になる先の展開にページを捲る手が止まらなくなる力を持っている。

デスゲームものラノベとして非常に挑戦的な本作。試してみてはいかがだろうか。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

妄想とリアルデスゲーム。
何を言ってるのかちょっとわからないが、ガチである。

冒頭のキャラ挿絵がムダにエロい。

初回ゲームの回想から、エージェントの正体へ。
そして妄想とケリをつけるために鈴々の助力でデスゲーム。
妄想の動きは師匠が担い…と、よくわからないが、そうなのだ。

今回もダメージ甚大だが、妄想バトルを経て片目のハンデを克服。
なるほどそういう。
結果的に強化エピになった。

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2024年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『これまでと比べると物足りないかも…』

前巻で登場した幻影という自分自身とのバトルということで、また新たな角度の面白さを感じた。

しかし、自分自身が相手だと意外性や新たな特徴がある訳ではないのでヒリヒリ感はあまり感じなかった。
せっかく白士が裏で関わっていたので白士の特性が出た方がヒリヒリ感があったし、擬似的とは言え幽鬼VS白士が描かれれば熱くて読みたかった。

ゲームも普通の脱出ゲームだったのでそこの面白さも物足りなかった。

とは言え、精神も肉体も満身創痍だった幽鬼がそれらを乗り越えレベルアップしたので、次巻以降もまた楽しみにはなった。

0
2025年04月08日

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