あらすじ
炎魔の群れに襲われたものの、辛くも逃げ延びた灯子。たどり着いた首都で、自分を助けてくれた火狩りの家族を探し始める。一方煌四は、凄腕の火狩り・炉六の狩りに同行した先で、思いもよらない残酷な光景を目にする。父の仲間だった火狩りたちがある男を拷問していたのだ。それが燠火家当主の差し金によるものと知った煌四は、彼への疑いを深めていくが……。あらゆる思惑が渦巻く中、首都には〈蜘蛛〉と呼ばれる者による反乱の時が静かに迫っていた――。
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Posted by ブクログ
やっと出会った灯子と煌四
またもや全員ズタボロだし
緋名子までもが参戦とは!
唯一ほっこりするのは
火穂と昭三のカップル誕生
「ひがり」じゃなくて「ひかり」だって気づいた。
Posted by ブクログ
神族が出て来たりと先が気になる展開に目が離せなかった。綺羅の家族の関係性や、灯子が火狩りになるのか、どんなキーパーソンになるのかが気になった。ただ主人公の灯子がどんな力があるのか、どんな子になるのか分からなくてもどかしい。これから面白い展開になるのを期待する。
Posted by ブクログ
頭の中のイメージが追いつかない。後半から始まる、炎魔との死闘。明楽や灯子らの戦いが圧倒的な筆力で描かれる。目が離せない、すぐさま3巻へ。一息つけない。
炉六のセリフ
✔︎おれは親しい者をみな失ったが、お前たちがこの先も生きる世界を、見てみたいのだ
Posted by ブクログ
面白くなってきた。
灯子と煌四が出逢い、物語が廻り始めて、光明が見えてくるかと思いきや寧ろ苦難。
緋名子は体調が悪くなっていくか、回復するのか、と思っていたら思わぬことが裏で起こっていた。
煌四の先生もただ出てきただけでなさそうなことは明らかだし、この後の展開が読めずハラハラする。誰が火狩の王なのか、その先には何が待っているのか、まだまだ先が楽しみである。
Posted by ブクログ
灯子と煌四の出会いはもう少し先になるのかなと思っていたら、予想よりさくっと邂逅して驚いた。
驚いたと言えば、緋名子の件。
まさかそんなことになろうとは!
主人公たち周辺の人たちに本当に容赦のない世界である。
しかも解説にもあった通り、絶対的に強い人もいない。
主人公サイドにも、この人に任せておけば安心という人物がいない。
神族にも果たしてそんな強キャラがいるのかどうか。
ただそれぞれの人物たちが、それぞれの思惑で、意志で、この終わりそうな世界を生き抜こうとしている。
それが、他の人や神族から見て許容できるのかできないのかはさておき。
そんな中「この世界がいかにあるのか、ただそれだけを知ろうと、強く思っている」主人公二人は灯台であり煌めきであるように思えた。
読者としてもただ知りたい。
この一度終末を迎えた、その先にあるこの世界の本当の姿を。
そして、二人が辿り着くその先を。
Posted by ブクログ
一冊目では完全にバラバラだった灯子と煌四の物語が交差して新たな流れが生まれるが、まだ多くの点は暗く闇に包まれたまま。そこがこれからどう展開していくのかに期待が高まる。
☆4.3
Posted by ブクログ
ついに首都に着く!
ついに灯子と煌四が出会う!
高揚感が貫くように始まる第二巻は、怒涛の展開であれやこれやといろんなことが巻き起こって、読み終わって「ふぅ」と一息をつくほど。
神族に対しての猜疑心、燠火家の違和感、一巻目でジワジワと感じていたことが、第二巻で物語が進みながら、灯子や煌四の行動の中で露わになっていきました。
燠火家も神族も蜘蛛も、自分たちのことしか考えていない。
まあ、生き物というのは自分たちのことしか考えないことが基本で、そこに余裕があれば周りにも目を向けられるものかもしれない。
そんな生き物の道理というものは灯子や煌四も同じではあるのだろうけど、そこに純粋な思いがあるのかどうかが“エゴ”で動くことの質を変えるのだろうね。
↓ネタバレ↓
神族の1人であるひばりとの接触がありました。
ひばりが灯子や明楽に見せた幻の中の神族たちが、人間と接触せず天上から世界を納める神族として想像する通りの姿であるように思います。
そうすると、ひばりは神族でありながらも少し人間に近い感性を持っているのかもしれないなあ。
幻を見せながらも動揺したひばりは、ひばりの過去(ひばりが紙を動かせる異能を持つこと)も見せました。
なんとなく、ひばりも神族の中では異端であるのかもしれないという感じ。
灯子の周りに集まるのは、異端であったり、一人ぼっちになってしまった人。
灯子自身も村でのけものにされ、火穂もそう。
明楽も炉六も残された1人で、昭三も残った1人(両親はいるけど)。
クンは1人捨てられて、煌四・綺羅もある意味では1人。
そういう1人になってしまった人が集まって、大きな力になっていく感じが、お守りを引き継いでいく様子に重なります。
またひばりが異端であるからこそ、
灯子や煌四に対して「面白い」と思うのかもしれないし、その「面白さ」は誰かを助けたい・自分も役に立ちたいという純粋なエゴからくるものかもしれないな。
なんとなく、ひばりは仲間になりそう!と、第三巻期待して読み始めます。