【感想・ネタバレ】火狩りの王 〈一〉春ノ火のレビュー

あらすじ

人類最終戦争後の世界。大地は黒い森に覆われ、人類は天然の火に近づくと体が内側から燃え上がる「人体発火病原体」に冒されていた。この世界で人が唯一安全に扱える〈火〉は、黒い森に棲む獣、炎魔を狩ることによって得られるものだけだった。そんな中、炎魔を狩ることを生業とする火狩りたちの間でひそかに囁かれる噂があった。「最終戦争前に打ち上げられ、長い間虚空を彷徨っていた人工の星、千年彗星〈揺るる火〉。その星を狩った者は、火狩りの王と呼ばれるだろう」――。千年彗星〈揺るる火〉とは何なのか。「火狩りの王」の伝説に秘められた世界の真実とは? 森に囲まれた小さな村に生まれた11歳の少女・灯子と、機械工場が立ち並ぶ首都で暮らす15歳の少年・煌四。2人の人生が交差するとき、運命の歯車が動き出す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

油断してるとあっという間に人が息絶える。
そしてどんな展開になるのか、正しいのは何なのか、が中々掴みづらく翻弄されながらも引き込まれる作品だった。

一冊完結では無いし、区切りのいいところで終わり、でもないので二冊目すぐ読まないと気になる!となるタイプの小説だった。

まだ一冊めでは主人公のキャラに光るところや頑張り屋なところなど見えかけてはいるけれど、薄く、その点では痛快爽快に読み進められる感じでは無い。今後に期待。

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2023年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アニメを見てるような感覚。
面白くてすらすら読めてしまった!

個人的には灯子の話が好き。竜が出てきて戦ったところは鳥肌が立った!火穂が一緒に首都に行こうとなったのもとても良かった!

ただ、人がいきなり死んでしまう、、
すごく気になる終わり方をしたので早く続きが読みたい!!

今後、2人がどのように繋がっていくのか、〈蜘蛛〉とどう向き合っていくのかが楽しみ!

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2023年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まだ面白いのか分からない。ただ、期待していたのと少し違ったのは何だか現代が自分たちの戦争でダメにした世界から始まっていること。できれば、今自分が生きている世界とは全然関係のない別世界へ連れて行って欲しかった。文明のキッカケ、猿が進化したキッカケは確か火だったが、それをモチーフにしたのは面白いが全てが知らない、未知の世界が良かった。

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2024年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

十二国記好きとしてはテンション上がざるを得ない、山田章博さんイラスト!
山田さんがイラスト描かれてるってだけで、面白いって確信して読み始めるわ。

がっつりファンタジーは、その世界観に慣れるまでは読みづらいよね。
火狩りの王は、日本の名前・日本的な雰囲気の世界だから、文字が受け入れやすく読みやすいところがファンタジーの世界に入り込みやすくてありがたい。

主人公の灯子たちが暮らすのは、なんとなく想像する雰囲気的には、文化や暮らし向きなんかは江戸時代くらいの感じかな?と思うような感じなんだけど、
実はそれが文明的にもっともっと発達した過去を持つ、転落した世界だというのが斬新。

読んでいるとその発達した過去っていうのが、今の日本よりももっと発達した世界だったんだろうと想像できるんだよね。
アトムとか居たんでしょう?くらいの世界だったんじゃないかな?


タイトル「火狩りの王」があって、旅をすることになる灯子がいるのであれば、灯子が最終的に火狩の王になる物語なのだろうと想定して読み始めます。
文庫で4巻まであるから、そこに至るにはまだまだ起承転結の「起」の巻であるけれど、なんと読み応えのある!

平凡な主人公が強くなる物語。そこに冒険が伴うのは、成長物語としてセオリーになるけれど、濃い!重たい!なんで困難が待ち受けているんだと。

↓ネタバレ

どんどんと死者が増えていき、紅緒ちゃんが死んでしまった時も、「なんでー!紅緒ちゃん!」と衝撃が起こる。
ずっと一緒に行動して、灯子や火穂をひょろひょろながらも守ってくれていた昭三さんまで命の危機に瀕して、「生きてくれー」と願わずにはいられない。

共感できるのは煌四なのだけど、
すっかり灯子に同調してしまって、「もうこれ以上の死者がありませんように。無事に首都に辿り着けますように」とハカイサナにお手紙書いたことを、読者もまた願ってしまう。

どんどん灯子は気持ちの面でも強くなっているし、強くなるために必要な死がたくさんあった一巻だけど、重い!濃い!
これからの灯子に幸あれと、二巻目読みます。

最高に面白いけど、星5つけると二巻目以降が大変なので、星4にしておきます。

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2024年01月06日

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