あらすじ
伯爵家の三姉妹――聡明な姉と可憐な妹の間に挟まれている次女は容姿も頭脳も平凡。
そんなコルネリアにある日、婚約の打診が入った。
お相手は多くの令嬢が憧れてやまないミューエ侯爵家のシュテファン。
トントンと話が進み、わずか数カ月という異例の婚約期間の末に式を迎えるが、その間に顔を合わせたこともなく、初めて彼の声を聞いたのは結婚式での誓いの言葉だった。
「申しわけないが、貴女を愛することはない」
式を終えて、初めて二人きりとなった初夜で彼が放った一言。
何の理由もなしに平凡な私を欲する人間がいるわけがない……自身でもそう思っていたコルネリアだが、だからといって初夜でそういわれて許せるかといえば別の話。
シュテファンが婚約を申し込んできた真意を知り、逆に仕返しをしてやろうと強く決心をするコルネリアは、今すぐに離縁をするのではなく、ある条件を提示する。
「五年の間に私を愛せなかった場合は離縁してください」
生まれ育った環境から、恋愛感情を知らなかったコルネリアとシュテファンの不器用な恋物語。
<作者より>
マイナスから始まった二人の結婚生活。
けれどお相手にも新生活にも不満はない。嫌がらせも受けるけれど、人気者と結婚した宿命。
そう思っていたけれど、たまりにたまったストレスと夫からの心ない言葉にヒロインは激怒します。
夫にも嫌がらせをしてきた令嬢達にもやり返す! 自分のやり方で!
そんな少し捻くれたヒロインと、実は純情ヘタレなヒーローの恋愛です。
感情タグBEST3
凪なのに読ませます。
ヒロインが兎に角冷静でメンタル強め、そして自己分析が好き。ついでに他人の分析も好き、人間不振と恋愛恐怖症に陥ったヒーローが自己憐憫に酔っていることに激怒したヒロインが家出!
ヒーローは必死に追い縋ります。で夫や嫌がらせしてくる女達に嫌がらせ返しも兼ねて「5年で私を愛せなければ···」となるわけです。夫は追い縋った時点でヒロインが好き!じゃあ自分は?
で自己分析が始まります。で気付きます、自分に足りないもの(努力します)自分の男性の好み(腹筋!)色々自分に気付いて、ヒーローへの愛も気付く物語です。
ヒロインのメソメソしないのが好き!ヒーローのメソメソしたとこが好き!三姉妹の辛口で仲良しトークが好き!
山も谷も概して無いのに最後まで一気に読ませる作者の筆力が好き!何度でも読み返す味わい深い作品です。
匿名
二人だからこそ、色々ある
うーん、確かにひどい
ほとんど初の会話でそれはないわ…
冷静なヒロインだからよかったものの
一般的な妻なら怒るよね
もちろん、ヒロインだって深く傷ついた
ただ、自分の行動を反省できるのが
旦那様の良いところ
実家に戻って帰らない妻を2ヶ月も毎日
訪ねないよ、普通は
素直にスゴイ
自分と相手を知れば、色々変わっていく
穏やかな夫婦のお話です
三姉妹の絆もステキ…
大当たり
これは面白いです!
読み応えありました。
あれだけの事を言われたのだもの、ヒロイン、なかなかほだされません笑
ヒロインが、そんな自分を俯瞰して見ているのがまたいいです。
ヒーローにお灸を据えるだけでなく、自分自身も磨いていくヒロインに好感が持てます。
思い合う姉妹3人の関係も良かったです。
努力は裏切らない
なんか『お疲れ様ぁ〜』と声をかけてあげたい。笑
いっそ、何もかも受け入れて、諦めて、な〜んもしない、って選択もあったかも?女として、妻として随分コケにされて、弁えていたヒロインも流石にくるものがあった。ヒーローは真面目で素直なんだろうけど、思いやりが無いというか、考えが至らないというか。まあ、なんとかなって良かったよ。
第一王子や高飛車な令嬢は結局どうなったのだろう。
良いお話でした。
3姉妹が仲が良く、賢くても、美しくても、平凡でも、それぞれ抱えているものがある。
でも、お互いを思いやる。
そして、ヒーローは、真面目過ぎて、人の心を慮れなかった。
そんなヒーローが、恋を知る。
ヒロインも頑張る。
色々あったけど、それでも、ほのぼのと癒されるお話でした。
なかなかです。
ヒロインがヒーローを愛するまで、結構ヒロインが面倒というか、拘りというか…厳しめ。
まぁ、そもそも結婚当日にヒーローの失言から端を発しているのだけれども。
話しは眈々と進むので、ハラハラ、ドキドキは無いです。
淡々
あなたを愛せないと伝えられたのに、初夜は普通に。。ヒロインでなくとも、何故?となる始まり。ヒーローも言わなくても良かったのにと思うし、ヒロインも面倒くさい性格だなと思う。淡々と進むお話なのに、何故か読んでしまうお話です。
この話、山も谷もありません。とても穏やかに進みます。主人公のヒロインが結婚した相手ヒーローはヒロインに「自分はあなたを愛さない」と告げます。それに対してヒロインも政略結婚なのだからと了承。しかし、ヒーローはあっという間にヒロインを好きになってしまいます。一方ヒロインはなかなか恋愛脳になりません。このギャップが面白い。ただ、あまりにも穏やかに話が進むので、途中で飽きてしまいました。最後は両想いに。これぞ政略結婚からの仲睦まじい夫婦というものでしょう。