あらすじ
「卑怯ですね」「君より大人だからね――ごめんね」「なんと読むのだろう」それがきっかけ――。閉塞的で目新しい物もない田舎町。図書館に訪れた、人目を惹く静かな男。司書の萩原は、自ずとその男を目で追い、彼が本棚の端から順番に本を借りているという法則に気づく。きっかけは些細で、けれど確かな興味だった。次第に几帳面に見える男・八月一日の素を知ることになり――。オオタコマメの紡ぐ、センシティブラブストーリーが一冊に。【描き下ろし15Pあり】
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とてもいい雰囲気。
プレイアフターコールも購入していて、作者様の美麗な絵は分かっていたのですが、
本作はまた違った空気が流れていて、切ないんだけど爽やかでグングン引き込まれました。
小説みたいに静かで、雑音のない感じ。
歳上の受けの境遇が切なかったです。自分も、まだまだ生きていると疑わなかった親が突然亡くなってしまった経験があるので、途中胸がグッとなりました。
萩原くんのような、優しくて、沈み込もうとした時に掬い上げてくれる存在に出会えて良かったなぁ、と思いました。良いカップルですね。また、小話でも2人の様子が読みたいな。
絵も作品に合って凄く丁寧で美しくて見惚れました。また読み返したい作品です。
淡々としてます
けして何かがあるわけじゃないです。
激しいセックス描写などがある訳でもない。
もしかしたらそういうのが好みの方には何も残らない作品なのかもしれない。
それでも私はこの話が好きです。
登場人物と同じように救われたなと思う気持ちがあるからです。
美しいキャラクターたちのこの話が読めて私は幸せでした。
ゆるく流れる空気感
これ、好きだった。
この静かにゆるく流れる空気感好きだわ。
派手さ皆無のゆるゆる展開が小気味いい。
田舎という閉鎖空間の中で、ゲイであることを隠し、息苦しさを感じつつも、そこから出ていこうとまではしない萩原の生活が淡々と描かれていて、そこに八月一日(やぶみ)という珍しい名字の年上イケメンがフワッと登場。
静かに展開していくふたりの関係が良きでした!萩原父の存在も良き。
ゆっくりと時間が流れる空気感
図書館と海と田舎。
田舎でのんびりとドライブするような、ゆっくりとした時間を感じられる話。
図書館が舞台になっていることもあって、ちょっと文学的な雰囲気もある。
ゆっくりと流れる時間の感覚が、すごく癒された。
Posted by ブクログ
初めての作家さんだ〜と思ってたけどプレイアフターコール読んでた!
良かった〜‼︎
なんだろー?映画みたいだった!!
やぶみさん34歳⁉︎
39がよかった‼︎
34にしては枯れてないか⁉︎
34であの哀愁は出んよ‼︎
空気感がすごくよかったなぁ
最後に持ってかれた
静かに進行していくお話で、すごく良かったです。
じんわりと胸に残るお話だなぁ…と読み終わろうとしたところ、紙本でいえばカバー下?のEXTRA PAGESの萩原パパに全~~部持ってかれた!
リベラルで柔軟なイケおじ、サイコー!!!!
落ち着いた2人のゆっくりと時間が流れる感じが好きです。お互い過去に囚われたりしてて、自分も周りも傷ついたり傷つけたりは避けたい。でも居心地が良い心休まる場所があれば前を向ける、がんばれる。
田舎だとホント付き合いが近いから隣近所のうわさになる。親もそういう目があるところで暮らしてるし、波風立てず生活するには、考えも保守的にならざる得ないかなと。
ハプニングシチュエーションはドキドキマックスだが、海水を飲むと生臭くなると 笑
静けさと透明感
厭世観のある歳上の受に誠実な態度で寄り添う攻。図書館が起点となっているからか、ひっそりと小説のような空気感で穏やかに静かに進む大人の恋ストーリーです。山や海の風景も素敵で、終盤の1ページを使った海でのキスシーンのアングルに釘付け!家族との確執も重くならずに、けれどもしっかり描かれていて、不足に感じるところがなく満足です。
穏やかな、かつストーリー重視のBLをお求めの方にオススメします。扉絵もオシャレで良いですよ。