あらすじ
透明人間、狼男、ドラキュラ、メドゥーサ、ナーガ、ミイラ男、フランケン。異なるモンスターの少年少女たちが、友情、恋愛、家族について考え、悩み、そしてお互いを理解しながら成長していく。同人誌で発表されて話題となった4編に、新作の2編を加えて待望の単行本化。月明かりがモンスターたちを優しく照らす、オムニバス。
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Posted by ブクログ
神話や伝説に登場するモンスターたちが、現代の日本で少年少女として青春を謳歌するお話。
ほのぼのとやさしさを感じるのは「それぞれの個性を受け入れながら、日々の日常を生きていく」物語だからだろう。
Posted by ブクログ
ひさびさの大当たり漫画だった。
フランケンシュタインやメデューサ、ナーガなど、多種多様なモンスター(と一般的には言われる人々)が“平和に”、“穏やかに”暮らす街の話。意地悪な人もいないし、戦ったりもしない。日常が描かれている。
描写は結構丁寧で、たとえばメデューサは絶対に他の人と目が合わないように描かれているし、狼男は狼に変身した後、服を脱いでカバンにしまったりする。とても可愛い。
ミイラからメデューサが生まれたり、メデューサからフランケンシュタインが生まれたりしているから、遺伝しているわけではなく神の意志?のようなものなのかな(透明人間とドラキュラが姉弟だったりする)。
「みんな違ってみんないい」を地で行ってる作品。
フランケンシュタインが行きつけのお店で体を縫う用の糸を買う話が特に好き。
何となくノスタルジック
登場人物に人間は出てきません。
ミイラ、ドラキュラ、メドゥーサ…etc
ただ、世界中にいるあらゆる人種が
この漫画のように他者を尊重し
虐げることのない世界が広がれば
いいなと想う
そんな漫画です
ほのぼのしている。
藤子不二雄作品に出て来る「怪物ランド」ってこんな所かもね。
と思った。
生命の遺伝の特性で、ファンタジー世界の住人達でも、色々パターンが分かれるのだが、(異種属婚姻は、母親の属性を引き継ぐとか。)ここの世界の住人は全く自由である。メデューサの母から、バンパイアの息子とフランケンの娘が生まれるのだから面白い。
まあ、話の本筋は、そういう事情なんぞには全く関わり無く、各々の特性に合わせたエピソードで、日常を彩っている。良作ですね。
Posted by ブクログ
優しい世界。
メドゥーサだったり狼男だったり、色々な亜人系モンスターたちがお互いを「そういう個性の持ち主のクラスメイト」として普通に捉えてる、平穏な日常のお話。
穏やかに時が流れてるような作風で、ほのぼのした気持ちになれます。
メドゥーサの子が頭の蛇を看取るエピソードが特に好き。
Posted by ブクログ
今年1番候補。
店頭で凄く気になったけど、買い控えてた所、Twitterでの広告試し読みで、貫かれたので、購入。
よくあるボーイミーツガールを特殊なシチュエーションで描く事で、それはドンな状況でも起こりうる、尊い物だ。と、丁寧に語りかけて来る感じ。
Posted by ブクログ
Twitterで見て今日買って帰ってきて一気読み。
なんというかめちゃくちゃ好きです。
これは、本気の多様性でみーんなやさしくてやさしい世界を描いてはるんやなぁとしみじみした。
争いとかもあるかもやけど、これはきっと黄昏時の世界のはなしなんだとワタシは思って読んだ。
当たり前みたいにみんな違うって受け入れられててそれが普通なんて素敵すぎる。
理想を語ってもいいねんな、と思えた。
続きも読みたいです、作者のひとに届いたらいいなー!
癒されました
様々な人外の種族たちが暮らす街。
不思議な世界観の中、多種多様な種族の高校生たちの緩くて心温まる物語。
Posted by ブクログ
吸血鬼や透明人間などの亜人間の者がごく普通に暮らす世界でのほんわか日常モノの連作シリーズ。気楽に安心して読める「セントールの悩み」というか・・・
この世界では吸血鬼や透明人間などは種族ではなく単なる個性であるというのはちょっと珍しいかも。メデューサの娘が透明人間だったりとか冷静に考えると何だかよくわからん世界。「亜人ちゃんは語りたい」みたいに自分の特性に悩んだりすることもなく、自分や他人の特性を多様性として受け入れる優しい世界の話。
Posted by ブクログ
☆3.5 化け物の青春
以前読んだ「人魚とOL」みたいな異種交流譚なんだが、人間と化け物の交流ぢゃなくて、妖怪と妖怪の青春交流なのだ。しかも、ちゃあんと平和な世界の交流を描いてゐる。意外な妖怪どうしのコミュニケーションの視点を持ち出してくれる。妖怪のチャームポイント(=個性)を活かした内容で、読者を魅了させてくれる。