あらすじ
若かりし頃、貧しさと従軍によって恋人デイジーと引き裂かれたジェイ・ギャツビーは、帰還後、巨万の財を築いて、ニューヨーク近郊ロングアイランドに豪邸をかまえ、夜ごと華やかなパーティを開く。それらはすべて、人妻となってしまったデイジーを取り戻すためだった。その狂気ともいうべき一途な情熱が、やがて思いがけない悲劇を引き起こす――。
1920年代のアメリカ社会に生きた人々の成功と敗北、失われた青春の夢を描く、「失われた世代」「ジャズ・エイジの旗手」フィツジェラルドの、非の打ちどころがない傑作といわれる代表作!
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Posted by ブクログ
奇跡的に内容を知らずに読み始めて、思わぬ悲劇の結末だったことに驚いた。
いい人があまり出てこないという印象。人を見下していたり金でしか人を見ていなかったりして誰にも共感はできないが、そこが良かった。
過去のデイジーもトムを選び、今のデイジーもトムを選んだのだと思うと複雑な気分になる。
心理描写が巧みで、ニックの言葉だけで場の空気感までよく伝わってくる。感情の目まぐるしく変わっていく様子がありありと。
唯一振り回された形になったニックには少し同情するが、ニックもまたここでの人間関係や生活を終わりにして新たな一歩を踏み出していく。結局元通りというか、何かはあったが何も残らなかったひとときの交流だった。でもそうやって人は生きていくのだということが希望でもある。
Posted by ブクログ
タイトルはもちろん知っていたけど、映画も観たことがないしあらすじも全く知らない状態で読むことができた。
まさかこんな結末になるとは思っていなかった。
翻訳のせいなのか原文のせいなのかはわからないけど、最初は文章がうまく頭に入ってこなくて正直楽しめなかった。
解説にもあったように、無駄がない詩的な言葉の組み合わせといった感じの文章。
ギャツビーや周りの人たちも嫌な感じがあって、恋愛模様にもあまり興味が持てず……。
でも200ページあたりからは衝撃の展開で、最後まで集中して読むことができたし、ギャツビーへの気持ちもだいぶ変わった。
罪を犯していない人が死に、罪を犯した人はこれからも平気で生きていくのかと思うとやりきれない気持ちにはなった。
最後の、『過去のなかへ絶えずひき戻されながらも、僕たちは流れに逆らって船を浮かべ、波を切りつづけるのだ。』はとてもよかった。