あらすじ
8月12日、クーラーのリモコンが壊れて絶望していた「私」の目の前にタイムマシンが現れた。後輩の明石さんたちと涼しさを取り戻す計画を立て、悪友どもを昨日へ送り出したところでふと気づく。過去を改変したら、この世界は消滅してしまうのでは……!? 辻褄合わせに奔走する彼らは宇宙を救えるのか。そして「私」のひそかな恋の行方は。
小説『四畳半神話大系』と舞台「サマータイムマシン・ブルース」の奇跡のコラボが実現!
※電子書籍特典として著者の直筆メッセージ画像を収録しています。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
おもしろかった、大好きな作品になった
サマータイムマシンブルースの映画を前に見てて、四畳半神話大系を読んだ後この作品を読んだけど、サマータイムマシンブルースの脚本の良さと四畳半神話大系のキャラの濃さが相まってとても良かった、特に最後の一行が四畳半神話大系の良さを際立たしてた、サマータイムマシンブルースもタイムマシントラベル系で大好きな映画だしおもしろかったからこの本も期待してたけどそれを超えてきた
Posted by ブクログ
下鴨幽水荘に住む大学生の私は、仲間たちとモラトリアム真っ只中。
ひょんな事からタイムマシンを手に入れた彼らの2日間に渡るどたばた劇。その発端は、クーラーの故障から賑やかに始まって…。
後半に行くほど良い!
登場人物がちょっと地味なのか、中盤過ぎても顔のイメージがつかない人がいる。更に、これはいけないそれはダメと、未来を変えない為に奔走するシーンが続く。把握しきれない登場人物が、状況整理を要求してきているという状況は、私には少々難易度が高く、半ば飽きてきていた。
それが、終盤に差し掛かって幽水荘の犬が庭から100年前に落としたエアコンのリモコンを掘り出す。このシーンが実に馬鹿馬鹿しくてくだらなくて(褒めてる)一気に森見登美彦の世界に入れた。この意味のないくだらなさを追求するのが、モラトリアムって感じですごく良いんだよなあ。むしろ、これを読みたくて森見作品を読むまである。
明石さんの時間の捉え方、好きだな。
もう物事は、ずっと先まで全部起きてしまっていて、私たちはそれを1頁ずつなぞっているという考え方。結構しっくりくる。全ては必然で、それを覆す為にする努力すらも折り込み済みの一冊の大きな本の中の出来事…みたいな。私は、その考えを聞くとちょっとほっとするな。未来を一から切り開いていく必要はなくて、既にレールがあるような安心感がある。誰かが作ったシナリオをその通りにプレイできているという感じ、元々嫌いじゃないもんなあ。