あらすじ
家族に虐げられていたセレスティアはある日、この人生が五回目だと思い出す。
死んだ理由はすべて「好きな人に裏切られたこと」。
ループ五回分の強い聖女の力で、今度こそ平穏に生きる! ……はずが、一回目の人生で友人だった王弟・トラヴィスが護衛神官として現れ――
「俺が一方的に想うだけならいいだろう」って好きになると死んじゃうんですが!?
この溺愛に降参するのは命、それとも恋心? 最強聖女の大逆転劇!
巻末には、セレスティアとトラヴィスの溺愛甘々な想い出旅行を描いた書き下ろしエピソード「エピローグのその先を」とwoonak先生の美麗なカバーイラスト全景を特別収録!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
このループ作品は話がよく練られていて面白いです。その場の選択が異なると人生が大きく変わる典型なお話です。過去4回のループ人生が現代人生を生きるヒントにうまく絡められていて、途中で読む手が止められませんでした。
5回目のループ人生が始まって15才、啓示を受ける朝に記憶が戻る。過去、“好きになった相手に殺される”、“見に覚えのないことでも自分の悪事にされる”。
黙って耐えていた過去4回に踏ん切りをつけ、抗うことを決める。4回分の能力を全て持ち魔力も5倍、神獣フェンリルそしてトラヴィスとループしない人生を目指しがんばる。
Gのような義妹、何度やり込めても絡んでくるしつこさは呆れる。最後の夜会でトラヴィスと一緒になるセレスティアを見て叫んでるのは…ちょっと物足りないけど、まぁ ぎゃふんだからいいか。
Posted by ブクログ
婚約破棄されて人生5回目と思い出すセレスティア。
何度も聖女をやり直して4種類で5倍の最強聖女になる。
今回は一度目の人生で友人だったトラヴィスが相棒神官になり、複雑な生まれの王弟殿下の彼に溺愛モード。
一冊に収めるためにラストは無理矢理はしょりモード。
更には含みももたせて続編可能にしてるのかな?
しっかりしていました
流行りのループものかと思っていたのですが、キッチリしていました。ループものでよく何故ループしたのかわからないまま終わるものがあるのですが、こちらはきちんとループの理由が説明されていて良かったです。(それが例えスキルによるものであっても)
ヒロインがヒーローのことを好きにならない、と宣言しつつも、あんな人に好意を示されれば絆されるのも頷けます。ましてや一度目では仲の良い友人でその後の人生で出会いたくても出会えなかった人物となれば尚更。ヒロインの葛藤も可愛かったですし、ヒーローの確信犯なところも良かったです。