あらすじ
有坂紗奈は恩河日登美とともに、険しい山道を走るマイクロバスに乗っていた。山中でバスを降り、日登美に導かれて進んだ先にあったのは、ログハウスを増築した巨大な施設だった。そこでは不良のような恰好をした、あどけない少年たちが身を寄せて暮らしていた。施設を奥へ進むと、紗奈と同世代の3人の青年に出会う――。過酷な運命に抗い、復讐に身を投じることを決めた紗奈が、たどり着く場所とは。激動のシリーズ最終巻。
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これはヤバい! 電車で読んでいて、ラストシーンで危うく泣きそうになった。救いのない暗さに支配されるストーリーだったけれど、まさかこんなラストを迎えるとは……6巻まで読んできてよかった。ただ、有坂紗奈と優莉結衣が出会うシーンは見たかった気もする。
Posted by ブクログ
松岡圭祐『JK VI』角川文庫。
このシリーズの第1巻を購入する際には多少の戸惑いがあった。表紙イラストには制服を着て壁を背に座り込む女子高生、タイトルはズバリ『JK』となれば、行きつけの書店の若い女性店員に変な目で見られそうだ。しかし、シリーズを読み続けている読者ならお解りかと思うが、『JK』とはジョアキム・カランブーこと優莉匡太のことなので、JKオジさんなどと呼ばれる心配は無くなった。
シリーズ最終巻である。有坂紗奈の長い長い復讐の旅はようやく終わる。
何時の間にか『JK』のシリーズに『高校事変』と『令和中野学校』の世界が交わり、予想外の展開を見せて来た。それだけにストーリーは大きな膨らみを見せ、最後の最後に感動の結末を迎える。
令和中野学校の諜工員候補生の納堂暮亜と東雲陽翔の2人が、公安警察の武関大輔、安賀の元で有坂紗奈ことダンス系ユーチューバーの江崎瑛梨里華が起こした大量連続殺人事件の捜査を行う。
その頃、有坂紗奈は恩河日登美と共に『JKの哲学』の著者であるジョアキム・カランブーこと優莉匡太が運営するアジトへと険しい山道をマイクロバスに乗り、向かっていた。
そのアジトはログハウスを増築した東南アジアのスラムのような巨大な施設で多くの不良のような格好をした少年たちが身を寄せて暮らしていた。
その施設の奥に進むと、紗奈と同世代の青年たちと出会う。紗奈はその青年たちに施設の奥で行われている特殊詐欺の現場を見せられ、施設から脱走することを提案される。
この後の怒涛の展開は読んでみてのお楽しみ。
本体価格920円
★★★★★
Posted by ブクログ
読み始めると登場人物が令和中野学校?高校事変?って感じになった。無理はあるけどハッピーエンドで終われたから良かったとも思うけど多分高校事変や中野令和学校で再登場ってパターンになりそうな気もする。
Posted by ブクログ
あれだけ壮絶な目をあって、悪を倒すことや復讐囚われていた紗奈が、最後の復讐を遂げるのではなく、「復讐しない」ことを選んだのが印象的だった。芦子という鏡像のような存在に出会って、またもや過酷な状況を経験して、自分を見つめ直してこちら側に戻ってこれたのはよかった。JKⅠでの衝撃が思いだされるからこそ、あのラストシーンは本当によかったなと思う。
紗奈は救われた。でもこの世界は救われていないのかもしれない。そのあたりは、次回作の高校事変で描かれるのかな。
「こっちに来ちゃいけなかった。逃げ延びたらもう関わるな」と言い残して生き絶えた存在、「復讐じゃなくあなたの人生を生きて。裏社会も不良たちも、わたしたち公安がなんとかしていく。あなたには失われた人生を取り戻してほしい。」と声を掛けた令和中野学校の諜工員。
諜工員=単純な正義でもなく、あちら側の存在もあちら側にいってしまったきっかけがあるのかもしれず、生まれついてのサイコパスという存在もあるかもしれず...人は何をきっかけに道を踏みはずしてしまうのか、あちらにいってしまった人は戻ることができるのか。それを受け入れる社会があるのか、それはどういう世界なのかなともおもう。