あらすじ
ペットとして購入した文鳥の正体は…異世界転生した賢者様!? 四十路の社畜・佐々木と文鳥(転生賢者様)の出会いが、世界を変える!…かもしれない。属性ジャンル全部乗せの贅沢異世界ファンタジーコミカライズ! 分冊版第1弾。
...続きを読む感情タグBEST3
匿名
「我が名はピエルカルロ 異界の徒にして星の賢者」
「神戸和牛のシャトーブリアンを所望する」
もうこの時点で絵面が面白すぎてずるい…
ヤバい、面白い。かなり想定外。
見るからに冴えない、くたびれたオッサンが表紙のセンターを飾り、そもそも作品名からして3秒で考えた的な適当さ。
以前、BookLiveアプリで各作品をフォルダ分けした際、表紙絵を見て「動物漫画」に分類したもんだから、今これ読んで異世界物だと気付いて笑ってるところ。
まあ、そのくらい異世界物としては異質系。あらすじをそのまま作品名にした長文タイトルじゃないし、美少女達から求愛されまくってハーレムなんて雰囲気はこの表紙には皆無だし。
だけど!
めっちゃ面白い!
本当に一切何の能力も無い(←現実の日本社会での)、安月給の四十路オッサン会社員。
性格も、別に暗いとか鬱々としてるとかではないけど、人間関係に波風立てたり己の人生に意欲的にスパイスぶっ掛けたりするタイプではまるでない、言わば特筆すべき点が何も無い人。
↑
これが主人公。
なのに(分冊版3冊読んだ限りでは)面白い!
もしかしたら読者の年齢層に拠るかな。10代の読者にはあんま響かないかも?
とっくの昔に学生時代を終えてうだつの上がらない社会人やってる自分みたいな人間(笑)は楽しめるかも。
この先の人生なんて単に今日の繰り返しだよ、と分かってくると、冴えないオッサンが「まさかこの歳になってこれまでの常識を根底から覆す異様な事態に巻き込まれるとは!」となる展開はちょっとおもしろい。くすぐったい。
妙な文鳥と出逢います。
安月給で濃き使われている主人公の佐々木さんが、ペットショップで一羽の文鳥に出逢うところから物語が始まります。一風変わったファンタジーです。