あらすじ
17歳、同級生の満と浩一。
ふたりは正反対の性格ゆえに、強く惹かれあっている。
しかしある冬の朝、浩一はトラックにはねられてしまった。
頭を強く打ったはずなのに、何喰わぬ顔で立ち上がる浩一。
脈も鼓動もないけれど、いつものように笑う浩一は確かに「生きて」いて、
その矛盾を受け入れる満。
けれどクラスメートたちは、次第に浩一の存在を忘れ始め……。
生と死、性と青春が入り混じる、泣けて仕方がない思春期BL決定版。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【ページ数】 268頁
【読み応え】 ◎
【ストーリー】 ◎
ドラマで号泣。原作読んでまた号泣。
何度読んでも泣ける。
「生きている死体」という一見ホラーな要素を持ち合わせた二人の恋愛ストーリー なんていう全く新しいBL作品。
「死」という自然の摂理がどんどんと二人を苦しめていく。
これはBLだからとかいうエモさや尊さじゃない!
もうたくさんの人に読んでほしい!
300頁もない短い作品なのですぐ読めます。
記憶を消してまた読みたいですね。
消さなくても泣くけど。
Posted by ブクログ
BLって言う言葉がウザすぎるほど泣ける
男女の恋愛と変わらず同性愛が描かれることのなかったBLに一石を投じる今作はまだ読んでない人ほど読んで欲しい。できれば2回読むことをおすすめします。
長いようでほんとあっという間な作品でした。『永遠の昨日』という秀逸なタイトルには、長く続かない永遠なんてないと否定するのではなく、過去にあったことは日々我々が生きていく上でなくならないものなんだよと教えてくれるそんな刹那の日々が込められているのかなと感じます。 昨日って言葉も素敵ですよね、昨日の今日、昨日の敵は今日の友、昨日のつづれ今日の錦、昨日の花は今日の夢などいろんな言葉があってそれらの意味が少なからず今作の鍵を握ってる言葉にもなってと考えます。
昨日は人の身今日は我が身と思って読んでみてください。
Posted by ブクログ
悲しい話を読むのにはエネルギーがいるから、そのうち読もうと思って購入。でもチラッと読み始めたら最初が結構軽い雰囲気だったので一気に読んでしまった。心が締め付けられたけど、読んで良かった。
最後の数頁は加筆された所かな。こちらもとても良かった。
Posted by ブクログ
死別BLです。
『死神』シリーズに通じる、著者の「死」への考え方が色濃く出ていて、ファンには面白い作品ではないかな。
愛する人との突然の別れが訪れたら…という普遍のテーマを、高校生BLで味付けした傑作です。
R18は終盤に一箇所だけだけど、泣きました。切なくて。
匿名
おすすめ
ドラマから入りました。主演の2人がとにかくよくて、気持ちが通じ合っているけれど離れたくない二人の気持ちを凄く良く表現されています。
小説は更に感動を深めたくて購入しました。
大事な人の事はずっと忘れずにいたいですね。
泣けて、泣けて
これ、オカルト?と始まりは、ちょっと受け入れられなかった。みっちやんの目の前で浩一は、亡くなり、突然の別れ…それでも浩一は、心臓も止まっているのに生きていた。ゆっくりと別れはやってきて。不覚にも涙と共にずるずるになりました。優しい物語です。
Posted by ブクログ
読後のこの気持ちをどう表現したらいいのかわからない…。なんかこう、なんの迷いも汚れもない真っ直ぐな真っ白なピュアなふたりのアディショナルタイムに、ため息しか出てこない…!まさしく白。
ただただふたりのまっすぐな気持ちが眩しい。雪が眩しくて眩しくて、でも綺麗で見ていたくて。ラストがとても好き。
Posted by ブクログ
高校生の親友で両想い。
事故に遭って脈も鼓動もないのに生きて存在している攻め(明るい大型犬タイプ)と、この世に繋ぎ止めるために周りに働きかけながら今まで通りに接する受け(クーデレな美人タイプ)。しかし、だんだん周りが攻めの存在を忘れていく。
つらい設定だけど中盤までは明るくて爽やかさや高校生らしい青春を感じられる話でした。性描写は初々ししくて甘酸っぱいのに切なすぎて胸が詰まる…!読後感はそれほど悪くないけど彼ららしい結末だと思えた
Posted by ブクログ
先に刊行されている2002年版と2010年版も併せて読んでみた。大筋の流れは同じだが、添う話が同じようでいて全く異なるので見える情景が少し違ってくる。綴られる言葉も変わっていることで同じ場面でも違った印象を受ける。綴られる“言葉”で違った情景や感覚を味わうことができ、改めて“言葉”選びの面白さ、大切さも味わった。
「失うことがこんなに辛い存在に出会えて、愛されて、それは悲しみのためじゃないはずだ」
この一節も先の刊と言葉尻が少し違う。私はこちらの方がしっくりくるが、あらためてこの一節を噛み締めるときに、これほどまでの存在の人に出会えたら、失うことはもちろん辛いけれども最高だろうなぁと思いました。すでに出会っていても気づいていないってこともあるかもしれないが…。
Posted by ブクログ
BLには詳しくないのですが、たまたま読んだ同作者の『夏の塩』が良かったので購入。死者との交流というシンプルな題材を上手く恋愛小説に落としこんでおり、浩一との離別に抗おうとする満の一途な想いに胸を打たれました。文章はライトなタッチで読みやすく、冒頭からテンポよく物語が進んでいきます。ドラマは未見ですが、とても良い本だと思いました。榎田尤利さんの他の作品もぜひ読んでみたいです。
オーディオブックで
オーディオブックで読みました。
感動できるとのレビューでしたが、ラスト前のシーンをイヤホンで聞いていると…恥ずかしくなっちゃいました(笑)
そのせいで感動ボルテージがいまいち上がらず…。
時間を置いて文字媒体で再読してみたいと思います。
Posted by ブクログ
名作と名高い1冊。
大切なひとの死とどうやって向き合って行くのか。読みながらずっと自分にも問いかけていたように思います。
悲しいけれど、とてもやさしい物語。
匿名
切なすぎ
黄泉がえりの竹内結子思い出しちゃってまた観なくなった。
昔つきあっていた彼が気に入っていたAVにも同じようなのがあったな、もう実は死んでる恋人との初エッチ。
わかっちゃいるのに、わかりきったところでやっぱり泣いてしまった。
逝きっぱなしで終わりではなく、その数年後のお墓参りのシーンまで描かれているのが、よかったのか、そうじゃなかったのか?
私としては着地せず、切なすぎなまま空中をただよったまま終わっても良かったように思い★マイナス1で。
Posted by ブクログ
・11月10日に読み始め、11日に読み終えました。
・よかったね……
・なんか最初は結構コミカルな感じで始まって、ウフフと言う場所もあったんだけどわりとすぐシリアスになってしまった(なってしまった?)。あとわりとスピリチュアルな感じ。
・私は高校生くらいの少年同士のラブがたいへん、たいへん好きなのでとてもよかったです。かなしいよ~~。
・一般レーベルから出てたのではれんちな描写はあれどサラリとしたものだったり匂わせる感じなものかと思ってたんですがわりとしっかりすけべしていてギャギャギャギャ(嬉しい悲鳴です。)になりました。でも高校生同士のって言ったら…… そういうのありきになりますよね……
・ずっと足踏み状態だったということなので最後にふれあうことができてよかったねえと思う(恋人同士なら性行為をすることが最上級の幸せであるとかは一切思わないタチなのですがそれはそれとして……)。浩一くんもみっちゃんも幸せそうにしててかわいかった。
・作中で書いてた(よね?)ように、みっちゃんの強い強い思いに浩一くんが応えたような状況だとしたら、みっちゃんって浩一くんのことめーーちゃめちゃ好きだったんじゃん。ね。まあめちゃめちゃ好きって書いてあったもんな…… つんつんしてるようで相手のこと大好きなやつ、すごくいいよね。良いとか良かったとしか言ってない気がする。
・最後の加筆部分っぽいとこもよかった! みっちゃんと同級生のみんなが元気にしているの嬉しいけど、みっちゃんがずーーっと浩一くんのこと好きでいるの見ると、いや、じ、事故に遭わないでくれや……と思う。本末転倒か? ふたりで幸せに暮らしてる浩一くんとみっちゃん見たかったよ~~~~。
・なんか積んでる間にドラマ化してたらしい。配信かなんかで見れたりするかな。あと『threesome』も買ってみた。ふらっと行った本屋にあったので…… シリーズ?で出てるもう一作の方は置いてなかったのでいずれ入手する。
・初めての作家さんだったので新鮮でよかったです。かわいかったし。めちゃめちゃ切なかったが……
Posted by ブクログ
とてもシュールでコミカル?に始まるが…
ゾンビで過ごす2人の時間が優しく切なくて
やっぱり最後は消えて終わるしかないが…
美しいラスト、加筆された部分で切なさ倍増で
300ページに満たない作品だけど愛がギュっと詰まってます(u_u)
2002年の作品ですが、ホント色々なジャンルを書かれていて、大好きな作家さんです\(//∇//)\
Posted by ブクログ
お互い思い合う強い気持ちが死者(?)をこの世に引き留め、思い合うからこそお別れを受け入れる話。
途中、教師の玉置が小河を振った理由として「愛してるけど1番じゃない、1番はもう亡くなってしまっている」と語るシーンで、
「生きている死体」の浩一が、「同着1位」の提案をする所が印象的だった。自分はもう死んでいるけど、これから先も生きていく満を思っているのが分かって泣けた。
登場人物がみんな程よくコミカルで好きだった。
巫女の鏡屋さんが浩一を封じてしまうシーンは(笑い事ではないけど)笑えた。
Posted by ブクログ
最近、メフィスト賞で話題の「死んだ山田と教室」
これも偶然なのか、交通事故で動く死体となったのは、山田くん
山田くんと相思相愛だった青海くんとの 本当に消えてしまうまでの蜜月
2002年ノベルズで出版
20年以上前の作品
2022年角川文庫で再販 だからシマシマしないできちんと装画が反映されてます
生きる死体?となってまで動いているのは、彼を失ってこれから生きていく青海くんの為
“人は二度死ぬ”
一度目は死んだ時
二度目は忘れられた時
永遠の昨日では、山田くんは青海と友人と家族の中で生き続ける
トーマの心臓も似たコンセプトがあり トーマは死を持ってユーリの中に生き続ける
時々、この“人は二度死ぬ”という言葉に出会う
ネットで検索すると 永六輔氏の言葉との事
それ以上はわからなかった
仏教では、生まれ変わるという方向性だからこういう教義はないらしい
多くの人が似たような経験をしていて それを言葉にしたのが永六輔さんなのかな
さて、私も尤利さん読みます
Posted by ブクログ
ドラマみて、モヤモヤするところがあったので、原作を読んでみることにしました。
季節が違う事以外、まぁ範疇の違いはあるけど、
やっぱり最後は原作が泣けたー!
どういうチカラかは分からないけど、みっちゃんの「昨日と同じ今日を!」という想いの強さが原作では伝わったし、
さいごのさいご、
「もう、逝っていいよ」
の1行にめちゃくちゃ泣いたぁー。
角川版は、2022年発売なのでか、エピローグ部分が付け足されていました。ちょっとびっくり。
死ネタはやめて。。
榎田先生のファンで内容確認せず読むも、、個人的に死ネタはNG。いいお話でしたし先生の筆力で楽しい件も多かった。がやっぱりキツい。老若男女いつ死ぬかなんて決まりはないですがお金出して私はできれば幸せな気分になれるドラマを読みたい、読後感もありますが死ネタはやっぱ嫌ですね。
Posted by ブクログ
いつものように、並んで歩いていて突然トラックにはねられた友人(密かな恋人)。
側頭部も陥没し、首も足も明後日の方向に曲がってしまっている。心臓も動いていない。なのに、普通に立ち上がって話して生きている(ように見える)
そんな友人が本当の死を迎えるまでの、数日間を描くラブストーリー。