あらすじ
靭公園にある『ピクニック・バスケット』は、笹子と蕗子の姉妹が営むサンドイッチ専門店。お店を訪れるのはちょっとした悩みを抱えた個性的なお客さんたち。読むと心がほっこり温まる、腹ペコ必至の物語!
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Posted by ブクログ
ある出来事がきっかけで食べれなくなったもの、あの味が恋しいけど今はもう食べられないもの、、など。そんなお客さまの悲しい思い出を変えるために、店主の笹子さんは思い出の食べ物を使って、その人に合ったサンドイッチを作ってくれます。
本文より
「よく知ってる料理だからこそ、サンドイッチになってると食べたくならない?知らない食べ物より、なんだかわくわくすると思うの。親しんだ食べ物が、とびきりよそ行きに、おしゃれしたように見えるでしょう?」
美味しそうなサンドイッチが次々出てくるので、とってもお腹が空きます。そして何より、どのエピソードも感動するのでウルウルしながら、読みました。登場人物は、みんな個性派ですが、ほのぼのしてて、やり取りが楽しそうで、仲間に入りたくなります。
「思い出のとき修理します」シリーズが大好きだったので、久しぶりに谷瑞恵さんの作品を読んで、過去と今を繋ぐ感じとか、思い出をテーマにされる感じがやっぱり良いなと思いました。
Posted by ブクログ
サンドイッチという食べ物だけで
こんなに深いお話が作れるのは凄いなあ。
そして何より、この作者さんが
サンドイッチの事をとても好きで
描いてるんじゃないかなとも思った。
笹子さんの周りにいる人たちが
サンドイッチ店を営むのに必要不可欠で
来るお客さんからメニューを考案していく
という関係性がいいなあと思った。
こんな具がいいんだよねえという
お客さんに対して
作ってみましょかと言ってくれる
そんなサンドイッチ屋さんが
家のそばにあったらいつも通っちゃうなあ
普段のおかずをサンドイッチにするだけで
特別になるでしょ?という
考え方が素敵だなと思ったし
サンドイッチを愛してないと
そういう考えにはならないよなあ
サンドイッチから始まるこの話は
とてもとてもあたたかい気持ちにさせてくれました