あらすじ
「うん」「いや」「ああ」しか言わない夫に、ある疑いを抱く妻。7歳年上バツイチの恋人との間にそびえる壁をどうにか飛び越えようと奮闘するバーテンダー。子どもの頃から築きあげてきた協力関係が崩壊の危機を迎える双子。外ではうまく喋れずに、じいちゃんと野球の練習ばかりしている小学生……。
すれ違ったりぶつかったり、わずらわしいことも多いけれど、一緒にいたい人がいる。人づきあいに疲れた心に沁みる7つの物語。
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Posted by ブクログ
七つの短編集。全てが題名に絡む訳でもない様でしたが、空が青過ぎると何故悲しい気持ちになるのか、と共感できる篇もありました。
「人生はパイナップル」
戦時を生き抜いた人の言葉は重く、伝わりにくくても説得力がある。やはり命懸けだったからでしょうか。想像でしかわかりませんが、ずっしりときます。
高校最後の試合で聞こえた、じいちゃんの声は生前交わしたもの。状況は違っても必死という言葉が迫ってきました
自分のことは自分で決めろ。失敗しても後悔はしない。
じいちゃんの人生から奏太に伝わり、今に至っていることの繋がりが気持ちよく感じました。
他の篇も多彩で、「君を守るために、」もコメディと思いきや、最後少し怖いホラーでした。
Posted by ブクログ
【あなたによく似た機械】
上手くミスリードされて、スッキリとした読後感だった。近未来・SFの話だけど、そう遠くない未来で実現するのかも。
【人生はパイナップル】
お爺ちゃんがパイナップルが嫌いな理由も、波瀾万丈な人生も、切なくとも暖かいような物語だった。
「僕」は主人公でありながらも、裏・主人公のお爺ちゃんを引き立てるのに、大役を務めていた。