あらすじ
ある日、世界は“私”を忘れた
追放された聖女は、ささやかな幸せを取り戻すために再び聖女に返り咲く
“聖女”――それはアデウス国の象徴であり、神の代弁者。歴代随一の治癒と浄化の力をもつ第十三代聖女マリヴェルはある日、目を覚ますと周囲の人間から綺麗さっぱり忘れ去られていた。聖女を騙った冒涜者として神殿から追放されたマリヴェルは全てを失いスラムに流れ着くがただ一人、聖女を忘れていなかった神官と再会し再び聖女の座を目指して選定の儀式へ参加することに。ところが、マリヴェルに敵意をもつ何者かの影響か彼女の選定儀式はトラブル続きで……。これは力強くも健気、泥臭くも美しい聖女マリヴェルが、ささやかな幸せを取り戻すために奮闘する物語。
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ある日、自分の存在が世界中から消えてしまったら。親しい人も1番大切な家族のような人も全てが、私の事が分からなくなってひとりぼっちになってしまった聖女マリヴェル。
聖女に仕える神官のエーレただ一人だけが、マリヴェルを覚えていて見つけてくれた。
敵が誰かも分からないまま、忘却事件の真相を探ろうと2人の奮闘が始まります。
ここで再会するまで2人は親しくなかったように書かれていますが、忘却も絡んでいそうな予感。
2人の息はぴったりでかけあいになる会話も楽しくお互いの思考が分かり合えてるくらいに近い。
非力で儚く美しいエーレが男らしい部分も頑張っていて可愛いです💕
既に次巻が待ち遠しいです!