あらすじ
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愛する、あなた
全てを失った聖女は、全ての愛のために歩みを止めない
国中に忘却をもたらした化物は、魂を輪廻させ何度も聖女の座についていた。アデウス国の“聖女”そのものが化物が作りし空虚な玉座、全ては自らが神の頂へと至るための贄。人間でありながら十二の神を喰らった原初の聖女“アリアドナ”――それが諸悪の根源、大罪の聖女。アリアドナの魔の手が伸びるなか、身を捧げて最後の神ハデルイに縋ったマリヴェルたち。神は人間たちの望みと挺身に応え、残り僅かな自らの力を器である我が子マリヴェルに授ける。そして彼女は最後の神の代行者となり死の都と化した王都へ再び降り立った。神となるため鍵が必要なアリアドナは最後の神の力も自分のものとするため覚醒したマリヴェルと邂逅するが…… 神の代行者十三代聖女マリヴェルと、神のなり損ない初代聖女アリアドナ。長い旅路の終着点は優しく、あたたかい――
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感情タグBEST3
匿名
全ての決着が
絶望感を別の絶望で塗り潰すような物語が
それを自身の或るままに受け、それでも尚、自身のまま、想い人と在り続けた聖女の物語が
とうとう完結です。
果てしない絶望の中にあって尚
我を貫き通す特級神官は、いつも、いつまでも怒りに燃えながら、あれやこれやを燃やしながら
聖女の側に立ち続けた。
人の身には余る願いを、恨みを、憎しみを、悔恨を、狂気を、愛情を
国一つを丸呑みしても尚治らず、諦められず、泣きくれ、それでも願い続けた聖女の成れの果て。
その爪痕と言うのも生易しい傷を受けた世界は、しかし神の死と愛に包まれ、目覚め
また息を吹き返す。
マリヴェルはいつでもいつまでも、どこでもどこまでもマリヴェルであり続けたし、マリヴェルであり続ける。
全ては神の愛し子である人のために。