【感想・ネタバレ】迷犬マジック ： 4のレビュー

山本甲士

自分のところにも来てほしい、会いたい！ と読者から熱望される黒柴のマジックは今日もふらっと迷い犬。腕は確かだが仕事に恵まれないおじさん職人、流行らない小さなスーパーの経営者、社の体質に不満を抱くリフォーム会社の若手社員たちのもとに突然現れる。今や首輪の名前がかすれて読めず、各地であんころとかクロスケとか勝手に呼ばれながらも、その「スペシャルマジック」は健在。連鎖する人生の好転が実に小気味よい、日常のワンダフルストーリーがここに。大人気書き下ろしシリーズ第４弾！

[ブクログ · ★★★★☆]

今回もマジックの縁結びと招福開運。首輪の文字が読めなくなって、名前が変わっていくけれど、４つの話の主人公も繋がっていく。犬好きには楽しいお話。

1話目は初老の自営業夫婦の話。2話目は経営不振のスーパーの社長の話。3話目はリホーム会社の契約社員の転職の話。4話目はリホーム会社にいた女性のアカペラグループ復活の話。マジックは最後はシリーズ2の最終話の主人公だった原屋敷さんの家に戻っていく。