あらすじ
数多の怪談実話を収集し、自らも恐るべき怪異と向き合ってきた、東北の拝み屋・郷内心瞳。
ある日、かつて将来について相談を受けた女性と再会し、何冊ものノートを手渡される。
過去の郷内の勧めにしたがい、三年半かけて二百話もの怪談を蒐集したというのだ。
それも、数珠繋ぎのごとく、話を聞いた怪談の体験者の紹介で、さらに他の怪談の体験者に取材するという奇怪な形式で。
ノートには、いくつもの怪異や、説明のつかない奇妙な体験がびっしりと記録されていた。
さらに怪談の記録をひもといていくと、郷内は信じられない恐るべき符合に気付く。
拝み屋郷内を戦慄せしめた、禁断の最恐怪談が今、明かされる。
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Posted by ブクログ
かつて相談に乗った女性にしたアドバイス。というには、その場の思いつきに過ぎなかった一言から始まった、始まってしまった何かの因縁。
その因果が紐解かれ、現れた怪異とは。
という趣なんですが、それが明かされるのはこの巻ではないのですよ。
おいおい、それはずるいなぁ、と思いつつも、一呼吸おける音が平穏無事でホッとしている自分もいます。
わがままだなぁ。
タイトルの「緋色の女」に「お化けのいる家」「葡萄の娘」が、縦糸、横糸となって織り綴っていくのでしょうね。常ならぬ存在の「自然学校」や憑かれた「湖姫さん」のような話も、関わって来るのでしょうか。
答えが出る続刊を待つことにします。
この物語のきっかけとなった相談者の祐木真希乃さん。彼女が初めて郷内さんの語りに登場した話って、どれに収録されているのだっけ。
ドラゴンタトゥーの女、と名付けたのは、読んだような気がしているのだけど。
さらっと、目次読み返しただけではわかりませんでした。
ちゃんと読み返してくるか。怪談の季節でもあるし。