あらすじ
美人で魔法の才能がある妹と違い、平凡で無能なエルマ。家族に虐げられていたある日、顔を布で隠している男に出会う。彼はその美貌で相手の正気を奪ってしまう、“魔性”と恐れられている騎士だった。魔性が効かないエルマに興味を抱いた男は、彼女の不遇を知ると、強引に家から連れ出すことに⁉ 徐々に彼の優しさに惹かれていき、封じられていた記憶を取り戻していくエルマ。どうやら彼女の家族には、ある秘密があった――⁉「小説家になろう」発、大人気・超王道シンデレララブストーリー!
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父親と妹には同情の余地無し。
現状と過去。ヒロインがどんな境遇かを知れば知るほど二人には苛立ちが募る。
ヒーローサイドの人達の明るさや温もりがあって良かった。不器用同士の恋路については焦れったくもあるが、それすらも楽しめる素敵なストーリーでした。
匿名
読後の幸せ感 満タンです
期間限定無料版、試し読み増量 ではなくて、一冊まるごと。
テンプレの、可愛がられる妹と、使用人以下に虐げられる姉、妹ばかりをかわいがる父親。ここまでの登場人物はよくあるものですが、相手を狂気にするほどの魔性の美顔を持つ公爵令息に盲目の王太子(身分は隠していましたが)となると、ワクワクが止まりません。
Posted by ブクログ
顔を見てしまった相手を虜にする、場合によっては人格破壊レベルの衝撃をもたらすため素顔を晒すことのできなかったユーグリーク。
それでまともな人付き合いなどできる筈もなく、恋などもってのほか状態。
ゆえに、初めて自分の魔性が通じなかった彼女に友愛以外の感情を持っても仕方がないし、どう接していいか分からず悪手を打ってしまうのも分からなくはない。
読んでいるこっちは非常にもどかしかったが。
彼、情熱的なのにヘタレで不器用である。
一方でエルマ。
父と妹に虐げられていたため、自己評価が恐ろしく低い。
しかもこの父と妹、人格的に問題ありなのは分かるが、それ以上のヤバい奴らだったという。
母を死なせたから虐めるというのは分かりやすい理由だが「母を死なせた」結果彼らに何をもたらしたから虐められたのか、その中身が予想外だった。
段々とエルマの本来の記憶が戻ってくるので、真相は見えてくるのだが、その真相が見えると、この父と妹がより最低な輩に変わるという。
落ちるところまで落ち切ったなあという印象。
その分の見返りは十分被ることにはなるが。
特に妹。
ユーグリークが思わずエルマを手離してしまうほど彼から酷い目に遭わされるのだが、正直同情は一切できなかった。
自業自得である。
でも、それで彼がよりヘタレさに磨きをかけるからなあ。
最後まで手を煩わせてくれるキャラである、この妹。
彼の愛馬も含めて周りは主役二人の恋愛に非常に協力的なのに、前述通りお互い色々対人関係に問題があり、素直になれない状況。
終盤のすれ違いぶりに、そりゃ彼の愛馬もハンスト起こすだろうよという気になった。
二人とも、自己評価低くて、相手を思いやりすぎて「自分は相手に相応しくない」と思ってしまっていたからなあ。
似た者同士の、優しい人たちなのである。
そこをちゃんと向かい合えるようにセッティングしてくれた王太子には本当に感謝である。
人格には難ありだが。
ユーグリークの魔性が物理的に通じない体ゆえに苦労している方の筈なのだが、何故ああも自由奔放に育ったのやら。
不器用な二人が初めての恋愛で爆発した結果が、最終盤の怒涛のいちゃいちゃ。
直前まで海水かと思うようなしょっぱさだったのに、そこからは極甘蜂蜜仕様という。
こういうカップルには末永く爆発しろと言いたくはなるが、もう既に性格的に爆発してないかという。
特にユーグリーク、きみのヘタレさは何処へ吹っ飛んだ。
まあ幸せそうで何よりなのである。
実は2巻の宣伝をお見かけして気になったので、まずは1巻からと読んだ物語。
ここでも割と綺麗に終わっているので、2巻でどうなるのか、何か問題が起きるのか、ちょっとそわそわしている。
二人ともようやく掴めた幸せとはじめての恋愛で幸せいっぱいなのよ、邪魔しないであげてと切に思う。
匿名
心優しい娘は愛される
父親と妹の3人家族で役立たずと言われ虐げられていたヒロインは逆らう事もなく洗脳の様な状態でこき使われ虐待を受けていたそんなある日出会った男性の破れた服を繕い直した事で才能に気付いた周りに助けられて愛し愛される過去の記憶も取り戻し幸せをつかむ。
期待外れ
読んだことがあるストーリーを何作か重ねた感じでした。
設定としては「捨てられ男爵令嬢〜」と似てます。魔力なし(と思われている)ヒロインが家族に虐げられ(家族と思っていた人たち)、魔力(魔性)故に人と距離を置くヒーローと出合い恋に落ちる。
魔力なしと思われていますが、加護縫いが出来るヒロイン、このあたりは「針子〜」みたいな感じです。
割と軽めな感じで進んでいきテンポがいいです。その点は読みやすかったです。
タイトルが最愛になるまで、ですが、出会ったときからヒーローにとってヒロインは特別だったので最愛なのは当たり前だろうな、と。その点があまり捻りがなかったです。
ヒロインとヒーローが別々になってからの、ヒロインの行動力が良いなと思った。ヒーロー側は控えめでかつ頑なな感じだからこれくらいじゃないとダメなんだろうな。
お話としては、あまり新しい感じがしなかったですが、読みやすかったです。