あらすじ
≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」アニメ描き下ろしコラボカバー版≫
古代アッシリヤの大王は、毎夜図書館に出没すると噂される「文字の霊」について、老博士に調査を命じる。博士は万巻の書に目を通すがそれらしい説はない。ある日、ひとつの文字を終日凝視していると、いつしかその文字が解体し、意味のないひとつひとつの線の交錯としか見えなくなった。この発見を手はじめに、文字の霊の性質が次第に判って来たのだが……(「文字禍」)。知られざる傑作6篇を選りすぐって収録。解説・池澤夏樹
<「文豪ストレイドッグス」シリーズとは>
中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、横浜を舞台に「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクション。
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Posted by ブクログ
教科書に載っていた山月記が印象的で中島敦は他のも読みたいなーーっと漠然と思ってはいたんだが、機会がなく、
文豪ストレイドッグスが始まった時点でまた、ああ、中島敦だーーーっと。
角フェスコーナーで目にして山月記以外だったのでこれは読むべし、と購入。
思った以上に暗い?終わり方が多くびっくり。
死ぬとか殺される、とか。
狐憑、は作家の原初の形、を描いてて面白いなーーっと思っていたらまさかのラストに驚愕。
コロナ禍で勃発したエンターテイメントは生きることに必要か否か、の問いが既にこんなところで発せられていたとは…
文字禍で文字が線と点になりなにかちがうものになるような感覚、とか、ああ、なんかわかるーーーっという感覚から、ことばが人を縛っていくそれを禍と表すとこに、なんというかなにか突き詰めたことから生まれた話、というか、
これが作家というものか、と。
牛人はシンシンと怖い。
ひえーーーーっという感じ。
世界史的な知識の豊富さがなければかけない作品なんだろーなーっと。
この世界で冗談に云ったことも別の世界では決して冗談ではなくなるのだ
自身の私小説的な短編の中の一文が非常に印象的。