【感想・ネタバレ】あとは野となれ大和撫子のレビュー

あらすじ

――沙漠の国で奇跡が起きる――

第157回直木賞候補作にして、第49回星雲賞受賞作!
受賞歴多数、最注目の新鋭・宮内悠介が描く、爽快すぎる冒険譚!

沙漠の小国家、アラルスタン。日本人少女ナツキは紛争で両親を失い、国の教育機関“後宮”に引き取られることに。
同じ境遇の仲間と気楽な日々を過ごしていたが、大統領が暗殺され情勢は一変。
国の中枢のほとんどが逃亡、反政府軍が襲来する絶体絶命の危機に陥ってしまった!
ナツキは仲間の立ち上げた臨時政府に参加し、自分たちの居場所を守るために奮闘するが……。
どんな困難も笑い飛ばして明日に進む、乙女たちの青春冒険ストーリー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

深刻さと軽さ、爽快さのバランスが絶妙。面白かったです。
アラルスタンという中央アジアの架空の国で、高等教育機関「後宮」で学んでた女の子たちが、大統領が暗殺されて議員たちが国外逃亡してしまったために「しょうがないから、国家をやることにしようかなと」と国政を執り行う。
アラルスタンが割と緊張感ある情勢で、周辺国からは侵攻されてるしAIMというイスラム系の反政府組織はあるし、政治系の教育受けてきたとはいえ20代くらいの女の子たちに出来るのかと思ったけど、なかなかどうして惹き込まれました。大の大人の軍部男性が割とすぐ従うのはご愛嬌で。
命がけの場面もたくさんあってヒヤヒヤしました。でも女子高ノリでひたすら爽やか。文化祭()もそれはそれで……。
よく考えると、アラルスタンは旧ソビエトでウズベキスタン領だった自治区なのですが、油田出たから独立する!となったら欧米の協力を得たウズベキスタンが侵攻してくるの、、今の世界情勢に似たとこあると思いつつ東西逆ですよね。
アラルスタン平定したら議員たちが戻ってきて、大統領代行のアイシャの弾劾を始めるの胸糞。まさかのウズマが…となったのは胸熱でした。
ナツキとナジャフは少女漫画的でした…良きです…。。
嫌いになれないイーゴリ。皆さん、ソビエトの被害者というのもそれはそうです。映像化しても映えそうな物語でした。

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2022年04月30日

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