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Posted by ブクログ
私は世の中何か一つの真理があると思っていた。それをずっと探究(そんなたいそうなものではないが…)するかよようにあれこれと経験したり、本を読んでいたつもりだった。
それはプラトンの言う「イデア」物事の本質を常に探そうとする西洋思想が、いつのまにか自分に刷り込まれていたものだったと、この本を読んで気付いた。
西洋哲学はその後も発展して、カントの言うように、イデアを全て現実世界の経験的認識に当てはめない方がいいと言う考えや、フッサールの言うように現実は微妙にあいまいで概念上存在する100%完璧な存在ではないという考えに至ってきている。
そして、さらにはマルクスやフロイトなどどんどん思想が変化してきていた。
この本は、歴史の流れに沿って西洋哲学を説明してあり、全体理解にはとてもよかった。
それぞれの哲学者たちの本をもっと読みたくなった。