あらすじ
お客様の歩数もメールも減らせ! 効率なんていらない。競争はしない。でも、手間は極める。創業者の行動と考えを至近距離で見てきた社長秘書が、丸亀製麺の強さの秘密を初公開します。「こんな効率の悪い店が成功するわけがない」「トップと100店舗以上の差があるのに、逆転なんてムリ」「ハワイで熱いうどんなんて、絶対売れない」……「常識」をことごとくひっくり返し、売れ続ける。その秘密が、この本でわかります。
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Posted by ブクログ
丸亀製麺を事業の中心としているトリドール社の社長室の方による書籍。書店で、今の会社と業種は違えど経営方法が似ていると感じ購入した。丸亀製麺においては「手づくり・出来たて」「体験」「エンターテイメント」を重視している。そのため、センターキッチンは置かず、また客先を減らしてでも製麺機を店内に置くといった効率的ではない方法をとっている。また味を守るために麺匠は一人しか置いていない。また一方で本部機能においては、会議の効率化やコミュニケーションの効率化を図るとともま若い社員の登用、パートナーの方のモチベーションを高める施策などを柔軟にとっており、計画性よりも俊敏な機動力を重視している。すべてはお客様のよろこびのためである。その観点においては海外では日本の味にこだわらない。日本人にとっておいしいのではなく、現地の人にとっておいしいのかを考えた結果として商品のローカライズを図ることも時には重要となる。
トリドールは上記の思想に近い他企業のM&Aをしていきながら外食産業で世界のトップテンに入ることを目標にしている。その日も遠くないのではないかと感じることができた。