あらすじ
関羽雲長死す。その報は蜀に計り知れぬ衝撃を与えた。呉の裏切りに対し、自らを責める孔明。義兄弟を失い、成都へ帰還した劉備と張飛は、苛烈な調練を繰り返し、孫権討伐を決意する。一方、魏王に昇り、帝を脅かす存在となった曹操は、後継を曹丕に譲り、刻々と迫る死に対峙する。司馬懿とともに魏内の諜反勢力を駆逐する曹丕。劉備の侵略に備え、蜀へのあらゆる諜略を巡らす孫権。英雄たちの見果てぬ夢が戦を呼ぶ、北方〈三国志〉波瀾の第十巻。
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“三国志”と言えば、中国の後漢以降、群雄割拠の状態から魏・蜀・呉が並び立ち、中国統一を目指す歴史を壮大に描いた、誰もが知るコンテンツ。正史と呼ばれる歴史書「三国志」と羅貫中が記したとされる小説「三国志演義」に始まり、さまざまな作家がさまざまな角度から描く三国志(あるいは三国志演義)の小説、マンガ、ゲーム、映像、そして解説本まで、どこから手を付けたらいいのか、どこまで追いかけたらいいのか、奥が深すぎてうっかり手を出すのが怖くなるほど。
その中でも、三国志を語るなら必読!と言えるのが本作、北方三国志です。とは言え、実は未読…という方も多いのではないでしょうか。ハードボイルド感あふれる本作は、ファンタジーよりも人間関係に重きを置きたいあなたに絶対おすすめ。いろいろな登場人物の視点で描かれ、どのキャラクターも人間臭くて、つい引き込まれてしまいます。そして、印象深いセリフが次々に出てきます。お話としてそもそも熱いのに、北方節がまた熱さを上乗せしてくるのです…! これは読むしかない…!!
個人的に、こういった冊数の多い名作長編こそ電子書籍にピッタリかもなあ…と思わされた一作です。一気に全巻購入しておかなくても、続きが気になったらいつでもどこでも購入できるのは本当に便利でした…読み始めると止まらなくなります。ご注意を。
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