あらすじ
曹操の烏丸へ北伐が成功し、荊州が南征に怯えるなか、劉備は新たなる軍師を求めて隆中を訪れる。諸葛亮孔明--“臥竜”と呼ばれ静謐の竹林に拾いで暮らす青年に、熱く自らの志を語る劉備。その邂逅は、動乱の大地に一筋の光を放つ。周瑜が築き上げた水軍を率い、ついに仇敵・黄祖討伐に向かう孫権。父を超え、涼州にその武勇を轟かせる馬超。そして、曹操は三十万の最大軍勢で荊州と劉備を追いつめる。北方〈三国志〉風雲の第六巻。
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“三国志”と言えば、中国の後漢以降、群雄割拠の状態から魏・蜀・呉が並び立ち、中国統一を目指す歴史を壮大に描いた、誰もが知るコンテンツ。正史と呼ばれる歴史書「三国志」と羅貫中が記したとされる小説「三国志演義」に始まり、さまざまな作家がさまざまな角度から描く三国志(あるいは三国志演義)の小説、マンガ、ゲーム、映像、そして解説本まで、どこから手を付けたらいいのか、どこまで追いかけたらいいのか、奥が深すぎてうっかり手を出すのが怖くなるほど。
その中でも、三国志を語るなら必読!と言えるのが本作、北方三国志です。とは言え、実は未読…という方も多いのではないでしょうか。ハードボイルド感あふれる本作は、ファンタジーよりも人間関係に重きを置きたいあなたに絶対おすすめ。いろいろな登場人物の視点で描かれ、どのキャラクターも人間臭くて、つい引き込まれてしまいます。そして、印象深いセリフが次々に出てきます。お話としてそもそも熱いのに、北方節がまた熱さを上乗せしてくるのです…! これは読むしかない…!!
個人的に、こういった冊数の多い名作長編こそ電子書籍にピッタリかもなあ…と思わされた一作です。一気に全巻購入しておかなくても、続きが気になったらいつでもどこでも購入できるのは本当に便利でした…読み始めると止まらなくなります。ご注意を。
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