【感想・ネタバレ】狼少年ABCのレビュー

あらすじ

「俺、昔、喋る狼に会ったことがあるんだよ」カナダの温帯雨林にやってきた三人の日本人大学生。狼の生態に関するフィールドワークのかたわら、ひとりが不思議なことを言い出して──(表題作)。大人になる前の特別な時間を鮮やかに切り出した、四つの中編を収録。『叫びと祈り』『リバーサイド・チルドレン』の著者が贈る、ミステリ仕立てのエモーショナルな青春小説。/【目次】美しい雪の物語/重力と飛翔/狼少年ABC/スプリング・ハズ・カム

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今回はじめて梓崎さんのお名前を知ったのですが、読み終えて他の作品も読みたい!とすぐ思うくらいとても素敵な作品でした。
短編集を読むと、この話が1番好きだった…!というのが出てくるものだと思いますが
本作はどれも選ぶのが難しいくらい好きなお話でした。
強いていうなら1番はじめの「美しい雪の物語」が好きです。父親の都合でハワイ島に引っ越してきた少女は謎の日記を見つけ、日記に出てくる人を探そうとする。
p38で「気になるお店があったら〜皆、私の知り合いで気の良い人たちばかりだから。」と叔母が少女にいう。
p60では「それで、日記の男女のその後だが」と土産物屋の老人はいう。
p69で少女の名前が明かされる。
老人は少女の父親のことを知っていたのだろう、皆知り合いになるような街なのだから。
そして少女の両親は、両親にとって大切な思い出を名前に込める。
短いけれどミステリーになっており、
難しいミステリーではないが心温まるミステリーであった。そしてきっと今度はミユキとマテオの物語が始まっていくのだろう。
ものすごく素敵なお話だと感じました。

0
2025年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

忘れ難い『叫びと祈り』からこの作者の名前を新刊の中にずっと探していました。
エモーショナルな青春小説ミステリ。

表題作はトッティの時代のASローマが好きでTシャツを持っている者としては、出だしの「あもう、れみお」である程度読めたとはいえ、カナダの森林に隠すうまさに脱帽。

0
2025年11月12日

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